闇の守護者

□9話
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今回のフィールドは広いという理由で各部屋のカメラを通して、校舎端の観覧席で観戦するらしい
しかも妨害されないために観覧席とフィールドの間に赤外線装置も付けるってさ
前回の反省かなぁ・・・

「爆弾使うんだって?って見りゃわかるか・・・・・・肩に力が入りすぎじゃね」

ベルはそう言って獄寺の肩に手を置いた・・・準備は万端ってね、相手は何も気にしてないみたい

「それでは嵐のリング、ベルフェゴールVS獄寺隼人
勝負開始!」

勝負が始まった、それと同時に獄寺は導火線を投げる、その導火線の長さはかなり短い

「導火線短かっ」

ベルがそう言った瞬間爆破する
あれは様子見の攻撃だろう、煙の中にキラキラするものが、あれはベルのオリジナルナイフ
だがよけられ、ナイフは廊下に刺さる

「3倍ボム!!!」

大量のボムが投げられる、ベルは興味のなさそうにボムを見た
ベルはまるで当たらないとでも言うようにその場を動かない
その瞬間ボムは強風によって外に飛ばされた

「風には敏感なんだよね、嵐の守護者だから」

風が次々と物を壊していく
あの風じゃアイツは爆弾を使えない
ベルは風の吹いているところにナイフを置いた、そのナイフは風に吹かれ獄寺の足に掠った

「っくしょーーー!!どーなってやがんだ!?
まぐれか!?」
「王子にまぐれとかないから、死ぬほど簡単な話さ
吹き荒れる気流を読んで、目標ライン上にそっとナイフを添える」

そう言うと、ベルは再び風にナイフを乗せた、そのナイフは風に乗って今度は獄寺の頬を傷つけた
それをベルは無邪気な笑顔で見ていた

「嵐の守護者の使命って知ってる?
常に攻撃の核となり休むことのない怒涛の嵐
俺にはできるけど、お前にはできないね」

ベルのナイフが容赦なく獄寺を襲うも獄寺は間一髪で避けた
そして攻撃に移ろうとするが、ベルの怒涛の攻撃で攻撃できない

「スキのない流れるようなナイフさばきで相手の一切の攻撃を封じる」
「この風の中でこんなことできるのはベルくらいだよ」

獄寺は攻撃できないとわかると教室を出た、爆弾を仕掛けていたらしく、獄寺がその場を離れた瞬間爆発音と煙が教室を包む

「爆発に乗じて隠れたつもりかよ、隠れんぼだぁ〜い好き

ベルは実に楽しそうな笑顔をしている
その頃、獄寺は理科室にいた
しゃがんで物陰に隠れえいるようだ、無駄なのに
ベルのナイフが獄寺のボムを二つに分けた
ベルはまだ廊下を歩いている

「隠れんぼ大好きって言ったじゃん、俺王子だからさ
お前らパチもんとは出来が違うんだよね」

ベルのナイフが獄寺を襲う、ああやっぱりベルは天才だ

「うしし、もう大当たり?嵐の守護者がこれじゃあお前のボスもたかが知れてんな」

ベルは自分のナイフを扇状に広げる

「怒涛の攻めのシメは針千本のサボテンにしてやるよ」

ベルは両手に持っていたナイフを全て投げた

「バイバイ」

ナイフは吸い込まれるように刺さっていった

「うししし♪サボテン一丁上がり」

ガラスが割る、そこから出てきたものは・・・
全国の学校全てにある人体模型だった、その人体模型にベルのナイフが刺さっていたのだ
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