闇の守護者

□8話
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学校も終わり、放課後になった
ちゃっかりしっかり部活動を終えて帰路につこうとした時だ

「アルカ!」

赤也に呼び止められ、立ち止まった
一体なンのようだよ・・・コッチは早く帰りたいのに

「い、一緒に帰らねぇか?」

赤也と一緒にかぁ・・・でも帰るって言っても並盛のホテルなンだよねえ
どうやって断るか

「ダメか・・・?」
「ン〜ゴメン、帰りにスーパー寄らなきゃだから」
「あ、お前一人暮らしだからな・・・」

うン、実にいい嘘だ
一人暮らしのぼくにできるいいわけだよね

「だからまた誘えよ、ゲーセンでもラーメン屋でも付き合ってやるからさ」
「あ、ああ」
「ンじゃあね〜」

何故かガッツポーズをしている赤也を置いて学校を去ったのだった
・・・でも、なンでガッツポーズしてたンだろ?謎だ


〜ホテル〜

「ベル〜、まぁたご当地殺し屋殺したの?」
「しししっよくわかったな」
「匂いでわかるよ〜血の匂いがするもん」

ぼくはクンクンとわざとらしくベルの匂いを嗅いで見せた

「あ〜いい匂い」

ベルの匂いと血の匂いがいい感じに混ざり合ってさぁ・・・すっごくいい匂いになってる

「いい加減離れろよ、玩具」
「玩具じゃねぇし」

いつも玩具呼ばわりしやがって
失礼なやっちゃ、まぁ離れるけどさ

「むぅ、なンでベルはぼくのこと玩具呼ばわりするかなぁ」
「だって俺、王子だし?」
「意味わかンない」

はぁ、とわざとらしくため息をついてみる
ベルは笑ったままだけどね

「あーお腹すいた、スクアーロ〜お腹すいた〜」
「待ってろぉ!アルカザンザスのとこに酒持っていけ!」
「はーい」

スクアーロに渡されたお酒を持ってザンザスのいる部屋に持っていった

「ザンザス〜、お酒!」
「そこ置いとけ」

いつもどおりのしかめっ面のザンザス
そしてテーブルを見ると・・・あ、これで2本目なのか
グラスに注いだお酒を一気飲みする、しんないけど・・・それ、結構度数高いよね?

「おいカス、こっち来い」

ザンザスの近くに行くと、頭を撫でられた
この時間がやっぱり至福の時間だ・・・

「今日はベルだねぇ、相手の方に同情しちゃうよ」

実際そうなのだ、ベルはかなりイカレている部類に入る人間だ
血を見るのが好きだし、双子の兄をゴキブリと間違えて殺しちゃったり・・・しかもメッタ刺し

「チミドロな惨状ができそうだねぇ・・・
でさぁ、ザンザスは嵐戦は見に来るの?」
「さぁな」

あ、来ないつもりだ・・・一目置いてるお気に入りの勝負なのに、来ないンだ
あ〜あ、一緒に見たかったなぁ
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