闇の守護者

□7話
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レヴィの背中にあった傘が飛び出た、その傘は空中で開いて電気を貯め始める
そしてその電気をランボに向かって一気に放電した
あれだけの電撃、あの男には耐えられないだろう
「・・・うっが・・・ま・・・
うわあああ!いだいよぉ・・・」

いい男が大泣きしている、大人になっても泣き虫らしい
そして再び10年バズーカを出し、その中に入った
そこから、先ほどのランボよりもすごい威圧感があった

「やれやれこの現象、夢でないとすれば随分久しぶりに10年バズーカで過去へ来たようだ
あなた達にまた会えるとは・・懐かしい・・・なんて懐かしい面々・・・
そして、アルカさん・・・あなたもいらっしゃる」

ぼく・・・?まるでその時代にはぼくがいないような言い方だ
それにあっちの奴らも、何があったんだろう・・・?

「泣きそうだが、感傷に浸っている場合ではなさそうだな
野蛮そうなのがひどく睨んでいる」

野蛮ねぇ・・・まぁ野蛮ってのはあってるな
ああ、早くそいつを消して欲しい、二酸化炭素がもったいない

「昔のオレは相当手こずったようだが・・・オレはそうはいかねぇぜ」
「ほざけ、消えろ!」

レヴィが傘を開いた、もう終わりだ
レヴィ・ボルタは回避することは不可能、あの傘は全周囲を死角なく覆って、攻撃が当たれば7つの傘がおのおのに受けた電気を一気に叩き込む、レヴィの一撃必殺だ
この技でレヴィはヴァリアー幹部に引き上げられた・・・らしい
そしてある意味向こうには最悪なタイミングで避雷針にも雷が落ちた
レヴィ・ボルタの効果に加え、エレットゥリコ・サーキットの電撃も浴びた、ダメージは何倍にも跳ね上がる
きっとあいつは焼け焦げただろう・・・そう思ったが違った
奴は生きていた、あの電流でも生きていられたらしい

「見な、エレットゥリコ・リバース!」

電気が校舎を伝わって地面に流れる、そのさい校舎の窓がその電流で割れた

「電気はオレにとって子猫ちゃんみたいなもんだ、わかるかい?オレは完璧な電撃皮膚を完成させている」

その姿は正しく避雷針と呼ンでもいいかもしれない
それにしてもレヴィ・・・油断しまくりじゃない、失態見せまくり、ヴァリアーの恥だ
なンであんな奴が幹部なわけ?

「なんとしてもお前は消す!心臓に直接電撃を喰らえ!」

傘をやつにつきさそうとした瞬間、ランボが持っていた何かでそれを防御した
それは角、古い角だった
突き刺さった場所のニスが剥がれ、アホ牛と書かれた文字が現れる

「次は逃がさん!」
「逃げるつもりはないさ、やはりスペアの角よりしっくりくる、これで思い切りできそうだ」

ランボは雷を呼び、その電気を角に集めた
だがそれはきっとレヴィに見切られているだろう、あれの弱点はリーチが短いこと
その間合いに近づかない限り当たらない

「昔の話さ」

次の瞬間、電撃が伸び、レヴィに当たった

「そんな・・・バカな!こ・・・こんなところで・・・!!
ボ・・・ス、もう一度、俺を褒めてくれ・・・!ボス!!」
「剣を引け・・・それ以上やるとお前の命が・・・」

言い終わる前にランボは戻ってしまった
その小さな体ではその電気を受け止めきれない
運も実力のうち・・・か、悪運の強い

「やはり、雷の守護者にふさわしいのはお前ではなく俺だったな」

あっちがランボを助けようとするがチェルベッロに止められた、踏み入れば失格になるらしい

「電撃皮膚がどうした、消えろ!」

レヴィがランボを踏みつけている
その姿が何故か昔を思い出させて気持ちが悪い
違うのに、あれはあいつじゃないのに
どうして思い出させるの?
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