闇の守護者

□6話
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結局赤也の好きな人が分からずじまいでついに昼休み、成り行きで一緒に赤也たちテニス部と食べることになった

「これもーらい!」
「あ!何すんだよ!!」

赤也の弁当を横取りしたり、されたりしながら弁当を満喫していた

「あはは、本当に赤也と狗神さんは仲がいいね」
「ン?そうですか〜??」

ムシャムシャと先ほどとった卵焼きをほおばりながらぼくは幸村先輩に聞いた

「そうだよなぁ、それで何で付き合ってなんだってくらい仲いいよな、お前ら・・・これ貰い」
「なんで俺のを・・・」

丸井先輩はジャッカル先輩の弁当からソーセージを取ると聞いた
ジャッカル先輩が哀れだ

「あ!そう言えば赤也、好きな人がいるみたいなンですよ!」

そう言うと何故か先輩たちはクスクス笑っている、え?もしかしてぼくだけ知らなかったのかな??
赤也も苦笑い・・・

「あ!もしかして皆さん知ってたですか!?」
「プリッ」
「仁王先輩誤魔化さないでくださいよ」

わざとらしく頬を膨らませて仁王先輩を睨む

「私だけ仲間外れじゃないですか〜・・・知ってたなら教えてくれても良かったのに」
「ばっ、教えられるか!」

赤也が顔を真っ赤にしながら突っかかってきた、なんで先輩には良くて、ぼくがダメなんだか全然わからない

「あはは、狗神さんは結構鈍感なんだね」

幸村先輩の言っている意味がよくわからない
ぼくが鈍感ってどう言う意味なんだろう、赤也は焦ったように幸村先輩を止めている

「余計なこと言わないでください!」
「ごめん、ちょっとからかってみたくってさ」

余計なこと・・・なのかなぁ?
ぼくにはよくわからないことばっかりだ

「で、アルカさんは赤也のこと、どう思っているんだい?」
「ゆっ幸村部長!?」
「教えてよ」

どう思ってるって聞かれてもなぁ・・・

「ン〜・・・友人、ですかね〜
赤也といるとなんだか楽しくなります」

そう答えると赤也は何故か顔を真っ赤にさせた、幸村先輩と丸井先輩、仁王先輩はなンだか楽しそうに笑っていて、ジャッカル先輩と柳生先輩は苦笑い
柳先輩は何かメモっている
真田先輩は・・・興味ない

「だってさ、よかったね赤也」

さっきの言葉の何がよかったの?今の言葉のどの部分に赤也が得する言葉があったのだろう、わからない
そう思いながらぼくは弁当を食べていた
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