闇の守護者
□5話
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いきなりリングのライトがつく
まぶしすぎてもう少しで某天空の城のサングラスのセリフが出そうになった
「アルカ」
薄目を開けてスクアーロを見上げるとその手にはサングラス、ありがとうと礼を言ってサングラスを掛ける
「このリングは晴の守護者の決戦にふさわしく設計された擬似太陽により照らし出される日輪のコロシアムなのです」
これが擬似太陽・・・偽物だからあまり普段感じるような感じはない
「ぐあっ」
ルッスがササガワリョウヘイに蹴りを入れた、ルッスは最初からグラサン持っていたから自由に動けるようだ、これでは勝負にならないな
「お兄さんにもサングラスを!!」
「勝負中の守護者との接触は認められません、もし行えば失格とし、リングを没収します」
なるほど・・・観戦は許可されてるけど接触は許されない、手出しは無しって事?面白いじゃん
「あーら、この感触思ったよりいい肉体してるわますますタイプ」
ルッス、この性格を抜けばいいおネエなんだけど・・・まぁ、人の趣味はそれぞれだしね、口出しするようなことじゃないや
「ぐわあぁあ!!」
ジュウウウッとササガワの焼ける音が響いた、人間の焼ける匂いがこちらに漂う
あのロープは電熱の鉄線で何百度にも熱せられているらしい、それは、火傷で済むのだろうか
「ん〜〜〜、私の完璧な理想の肉体に近づいてきたわ〜〜」
ルッスの思う究極の肉体美って朽ち果てた、冷たく、動かない身体・・・そう、死体だ
「当たったんじゃなくて当たりに行ったんだよ」
「ルッス、完璧に遊んでる」
ササガワの拳がルッスーリアに埋め込まれたメタル・ニーに当たった
その腕から血が噴き出す、血の匂いがぼくの鼻をくすぐった
「晴の守護者らしく逆境を跳ね返してみせたのよん、私の左足は鋼鉄が埋め込まれたメタル・ニーなの、もう貴方の拳は使い物にならないわ」
腕からはドクドクと血が流れている、身体からは水蒸気が立ち上っている
そのせいでもう脱水症状が始まってもおかしくない
「立てコラ!!」
あれは、アルコバレーノのコロネロ・・・何でここに?しかもあちら側に?
「そろそろ頃合だぜ、お前の本当の力を見せてやれ、了平!!」
そうコロネロが言った瞬間ササガワが起き上がった、それが合図だったように
「あなたと私じゃ肉体の出来が違うの、灼熱のライトの中ではもうもたないでしょうに、さっさと死んで私のコレクションになりなさいな」
「いいや・・・!まだだ!!」
「立ってもいいことないわよ、あなたのパンチは通用しないんだから」
「ああ・・・確かに通用しなかった・・・左はな・・・」
左は?どういうことかな・・・
そういえばアイツ、さっきから左しか使ってなかったような、右は一切使ってない!?
「この右拳は圧倒不利をはね返すためにある!!!」
「んまぁ、これは傑作だわ!滑稽だわ!」
「何がおかしい!」
「あなたの温存しているパンチがどれほどか知らないけど、当たらないと意味ないのよ」
ルッスの言うとおりだ、当たらなければ意味がない、ルッスは華麗なフットワークを見せた