闇の守護者
□3話
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「家光・・・!」
「てめぇ何しに」
「部外者はすっこんでなよ」
ぼくとスクアーロは門外顧問、沢田家光に剣を向けていた
「ザンザス、お前の部下は門外顧問であるこの俺に剣を向けるのか」
家光とザンザスは無言のままにらみ合っていた
「今更口出しすんじゃねーぞ家光!!逃げ回るしかない腰抜けが!!」
「なにを!」
家光の部下の少年が武器を構えた、いいよ、来なよ、こっちだって臨戦態勢は整ってるんだから
「待て、バジル」
家光が少年を止めた、そしてそのまま家光は続ける
「俺は逃げていたんじゃない、9代目からの回答を待っていたのだ」
回答を待っていた・・・?それはいったいどういうことだろうか
「俺は近頃のお前たちのやり方とそれを容認している9代目に疑問を持っていてな、9代目に異議を申し立ての質問状を送っていた」
近頃・・・?ぼくは去年辺りからヴァリアーから離れていたからわからない、あとでスクアーロにでも聞いてみよう
「そしてその回答と取れる勅命が、今届いた」
家光は勅命であろう紙を手に持って突き出した
息子さんはなんでそんなものを家光が持っているのか分からず困惑していた
「門外顧問、それが家光のボンゴレでの役職だ」
リボーンは息子さんに家光の役職を説明した
ボンゴレであってボンゴレでない、平常時には部外者でありながらファミリーの非常時においてボスに次ぐ権限を発動できる実質のbQ、それが家光だ
「ボスと門外顧問が別々の後継者を選ぶなんて、滅多にあることじゃないけどな」
「ねぇねぇ、スクアーロ別々になったらどうするの?」
「知るか」
スクアーロは即答して言った、ひどいなぁ
そんなこと思っているといつの間にかザンザスの手には勅命が
「それは9代目の死炎印、間違いなく本物の勅命だね」
「うわ〜オレンジだぁ」
綺麗なオレンジ色の炎が紙に灯っている、これが9代目の死ぬ気の炎だ
内容はこうだ
『今まで自分は、後継者にふさわしいのは家光の息子である沢田綱吉だと考えてそのように仕向けてきた、だが最近死期が近いせいか私の超直感は冴え渡り、他に、よりふさわしい後継者を見つけるに至った、我が息子ザンザスである、彼こそが真に10代目にふさわしい
だが、この変更に不服なものもいるだろう、現に家光はザンザスへのリング継承を拒んだ、かと言って私はファミリー同士の無益な抗争に突入することを望まない
そこで皆が納得する、ボンゴレ公認の決闘をここに開始する』
つまりは1対1のガチンコバトル、楽しそー
ぼくはやれないけれど
「あとは指示を待てと書いてある」
指示、ねぇ・・・一体どんなのだろう
「お待たせしました。今回のリング争奪戦では我々が審判を努めます」
そう言って、突然現れたのは黒いマスクで両目を隠している綺麗な桃色?の髪をしている女の人だった