闇の守護者
□9話
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ぼくたちは並盛中の校舎の中にいた、どうやら今回は中で勝負するらしい
でももうそろそろで時間になるってのにベルの対戦相手はまだ来ない
逃げたか・・・?
「逃げてどーすんだか?どうせ殺されんのに」
ぼくは一応蝙蝠を数匹飛ばして探しに行かせた
11時になったら相手は不戦勝で失格、残り一分で失格
その時、遠くから音が近づいてきた、ソレはドカンと時計を爆破させた
「お待たせしました、10代目!!」
現れたのはアッチの嵐の守護者、獄寺隼人
時間にギリギリ間に合ったため勝負の参加を認められた
「それでは、戦闘のフィールドの説明に移りますが、その前に怪我のため我々の一名が交代となりましたので報告させていただきます」
「よろしく」
紹介された人は昨日の女の人とソックリで、匂いだって微妙な違いはあるけどほとんど同じだ
こんなこと言っちゃいけないけど、なンだか・・・気持ち悪い
「今宵のフィールドは校舎の3階全てです
もちろん、この棟につながる東棟も含まれ、廊下だけでなくこの階にある全ての教室も含みます」
「ただし」
次の瞬間、ガタガタと音が鳴り近くにあった教室から勢いよく机が吹っ飛ンで外に落下した
「フィールドのありとあらゆる場所に、このようなハリケーンタービンが仕掛けてあります」
チェルベッロは大きな機械を持ってきた
ハリケーン・・・つまりは風、机を吹っ飛ばしたのはあの機械から発生した風か、すごい威力だな
「そして、今回は勝負に時間制限を設けます
試合開始15分後に嵐のリングを完成し、所持しなければハリケーンタービンに仕掛けられた時限爆弾が順次爆発し、この階を全壊します」
そンな事したら普通の人間はまず死んじゃうなー、勝負がつかなきゃ二人とも死んじゃうなー
きっとザンザスの考えなンだろうな、最悪嵐のリングごと爆破してもいいってことだね
「デスマッチかよ・・・おもしれーじゃねーか」
ベルを見るといつもどおりの笑顔だった、それは負けるわけがないという王子の余裕
「キュウキュウ!」
「ン?どうしたお前t「何だ?今のガラスの音は、けが人はいねーか」
ぼくの声を遮ってやってきた男はチェルベッロの胸を揉み・・・
「っ・・・・!!?」
おっ、女の敵!変態!不潔!!
そして誰だあいつはよぉ!!
そう思ってたらチェルベッロが男に肘打ちをした、ナイス・コンビネーションだ
「いやーーーよかったよかった、その弾力は健康そのものだ」
へこたれないな、やっぱり変態はゴキブリ並みの生命力を持っているのか
「トライデントシャマル―――・・・
噂では2世代前のヴァリアーにスカウトされ、それを断ったほどの男・・・・・・」
「うそっ、あの変態そんなに強いの!?」
でもトライデントシャマル・・・聞いたことはある、確かどこかの国の王女だったか女王に手を出して国際指名手配になったンだっけ
「まあ、でもこれで少しは楽しめそうじゃん、今日の勝負相手」
ベルは本当に楽しそうな笑みをしていた