闇の守護者

□6話
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次の日の朝、それは毎日やってくるもので・・・みんなが集まっているところにはやっぱり、ルッスはいなかった
負けたんだから仕方ない、ヴァリアーには弱者は必要ないンだ
だからルッスが片付けられたのも至極自然な流れ・・・なンだ、そう納得するしかない

「どうした?アルカ」

ぼくの様子がおかしいことに気がついたのか、赤也は心配そうな声色で聞いてきた

「何が〜?」
「いや、なんかいつもより元気なくねえ?」

こんなヤツに心配されるなンてね、ぼくとあろうものが、笑っちゃうよ

「心配すンなって、平気だからさ」

そう言ってもまだ心配そうな顔をする赤也、なんこンなにぼくのことを心配するのかな?
嬉しいような、恥ずかしいような・・・なんかわかんないや

「そンなことよりさ、今日も赤也朝練ギリギリだったそうじゃン」
「なんで知ってんだよ!?」
「私を甘く見ンなよ〜」

ぼくは笑いながら赤也に言った、まぁいつものことだから予想はできる、それに情報収集は大の得意だ

「なんだよそれ・・・」
「いい加減早起きする週間身につけないといつか真田先輩にコートの端から端まで鉄拳制裁で吹っ飛ばされるよ」
「真田副部長そんなに力ねぇからな!?」
「じゃあ、幸村先輩?」
「部長なら・・・ありえるかも・・・」

あ、やっぱありえるンだ〜すごいね、幸村先輩、どンだけ〜って感じ?あっっぼくってこンなキャラじゃないね

「ありえるンだ〜、すごいねぇ幸村先輩は」

まぁ、正直な意見だ、ただの人間にしか見えない幸村先輩は、人間以上の能力を持っているから、例としては黒魔術

「でも部長はそんなことしねぇよ」
「ん〜、でも幸村先輩は気まぐれだから自分がやるって言いそうだな〜」
「う・・・っ」

それを想像してしまったのかみるみるうちに真っ青になっていった、どンだけ怖いンだよ

「あはは、顔真っ青〜」
「うっうるせぇよ!」
「今度は真っ赤、忙しいね〜赤也は」

見ていて飽きないよ、赤也はさ
赤也はうるせぇよって顔を真っ赤にしながら顔をそらす
ぼくはそれを愉快そうに笑いながら見ていた

「そういえばさ、赤也って好きな人いるらしいね」
「なっ、誰に聞いたんだよそれ!!」

耳元で大声を出さないで欲しい、耳がキーンってなったよ

「風のうわさ」
「またそれかよ・・・」
「で、誰?教えて教えて!」

ワクワクしながら聞く、なんだか気になるのだ
他人の恋バナなんか興味ないはずなのに赤也の恋バナはなぜだか気になる
だけど赤也は秘密だって教えてくれない、もうケチくさいな

「ヒントだけでもいいじゃん、このクラスにいる子?」

そう聞くと赤也はコクっと頷いた、なる程・・・このクラスにいるのか

「みっちゃん?それとも友佳?」
「全然ちげえよ」
「そっか〜」

・・・あれ、何で今の答えにボク、ホッとしたんだろ意味わかんない
ルッスならわかるのかな〜・・・あっルッスいなかった

「じゃあ誰だろ・・・秋保?」

その答えも違う、そのあともことごとく外れた、じゃあ誰だよ
ぼくじゃないことは確かだからぼくはカウントしないけどね
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