闇の守護者
□3話
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ぼくはザンザスの膝の上で首にかけられたリングを弄っていた
いつの間にかモスカはいなくなっていた、他のみんなの気配も消えたからきっともう片方を探しに行ったのだろう
ザンザスはお酒を飲ンでいた、ぼくはお酒のことはわかンないけどきっと度数の高いお酒なンだろう
飲み終わったらぼくがお酒を注ぐという行動を先程からしていた
「ザンザス、お酒って美味しいの?」
「ガキにはわかんねぇよ」
そう言ってザンザスは一気にお酒を煽った、それでも酔っ払わないザンザスはさすがだと思う
ザンザスはそのグラスをテーブルに置くとぼくを膝から降ろして立ち上がった
「どこ行くの?」
そう言うとザンザスは着いて来いと言って歩き出した、その後ろをぼくは追いかける
「ねぇ、どこ行くの〜?」
「コイツの欠片の持ち主のとこだ」
ザンザスはそう言って大空のリングの欠片を見せてきた、場所を知ってるンだ
「ン?そしたらぼく行かなくてもよくなぁい?」
だってぼくは完成されている闇のリングをもっているから行っても意味がない気がするのだ
「カス共を片したくないのか?」
「いいの!?」
「ああ、許可する」
ザンザスの許可をもらい、ぼくのテンションは上がった、ベルに先に殺られてませんようにとぼくは心の中で願った
ぼくは下にいる同い年くらいの人間たちを見ていた、明らかに弱そうで退屈しそうな奴らだった
茶髪でなんだかサイヤ人みたいな髪型をしている少年はこちらを怯えたように見ていた
「でたな・・・また奴を見る日が来るとはなザンザス」
スーツ姿の赤ん坊はマーモンと同じアルコバレーノ、リボーン
なぜやつがここにいるのだろうか?
「沢田綱吉」
そう、ザンザスが呟くとザンザスの手が輝き始めた、アレをやる気だ
「まさかボスいきなりアレを・・・・・・・!!」
「俺たちまで殺す気か!?」
止めたい気持ちでいっぱいだけれどぼくには止める資格なんてないから黙って見ていた
逃げろ!と声が聞こえたけど逃げられないだろうなぁとぼんやりと考えていた
「待てザンザス、そこまでだ」
ツルハシが飛んできて、ザンザスの前に突き刺さった、そのあとに聞き覚えのある声が聞こえた
父さん!?と驚く声がした、あの茶髪くんだあいつの・・・門外顧問の息子だったんだなぁと頭の片隅で思いながら門外顧問を睨んでいた