短編

□壊れてしまうのは簡単で
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俺は周りの人と比べて嫉妬とかすごいと思う。

好きな人とかできたら他の人と話してるだけで嫉妬するしずっと一緒にいたいと思う。

それに恋人とか束縛するタイプだからダメなんだよ。

普通の恋愛ってものが分かるのか分からないのか自分でも分かんないけど。



だけどな?

まさかこんな事自分がすると思わなかった。

もう、遅いけど。



俺の右手にはナイフ

左手は血まみれ。

目の前には倒れてる影山

目の前に広がる真っ赤な色。


全部が全部汚くて醜くて、俺自身も汚くて醜い。

もうもとには戻らない、どうにもならない。

真っ赤な部屋の中一人ぼっち。

・・・はは、何か泣けてきた。

泣いても泣いても意味はないのに。

何でこんなことしちゃったんだろう

ただの嫉妬心だっただろ?

別にこんなことしなくたってよかっただろ?

君は俺のせいで動けなくなったのに。

それを見て動けなくなるとか俺、馬鹿だ。

今俺は精神状態おかしいかも

笑ったり泣いたりで。

もう笑いたいのか泣きたいのか分かんねぇ。



・・・ごめんね影山。

ごめんねみんな。

真っ赤な右手のナイフを思い切り振り上げる。

もう、怖くないかな

声が体が、震えるけど大丈夫。

「俺、影山のところ、今からいくからな」

そして俺の左の手首に突き刺さる。




みんな、バイバイ
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