いろいろ
□いつから狂ってしまったのだろう
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「あのね、ツッキー!」
こんなにも僕は山口の事、好きなのに。
「今日また日向がさ、影山とね・・・」
山口の口からは僕以外の人の事ばかり。
イライラするんだよ?
山口は気付いちゃいないだろうけど。
「ツッキー、聞いてる?」
「・・・聞いてるけど」
「あっ、ゴメンツッキー!」
そう言うと山口はいつも笑って謝る。
山口には
僕の事しか見てほしくない。
僕がいないと生きられないような奴にしたい。
ねえ、この気持ち分かってくれるだろ?
「ねえ、山口」
「何?ツッキー」
「僕の事さ」
「うん」
「ずっとずっと、好きでいてくれる?」
「もちろん、ツッキーの事好きだから!」
・・・山口の言う『好き』とは違うと思うんだけど。
でも僕は山口の事、諦めないよ?
逃がすわけもないだろ?
ずっと、ずっと。
『いつから狂ってしまったのだろう』
別に僕は狂ってなんかない。
愛している、ただそれだけの事。