偽りから…

□偽りの少女
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ギュッ

ふいに誰かに抱き締められた。

「…み、なも?」

「…大丈夫…」

さすがは、鬼神眼を持つというか…
でも少しだけ安心したような気がした。

「女の子!!」

ビクリ

しかし、安心したのもつかの間。
今度は違う意味で体が動いた。

六兎閨がいきなり、奇声をあげ出したのだ。


「やんねっ」

ドカッ

今度はあっちから…

烏頭目が狸に饅頭をやらずに食べたことにより、天邪狐空と弐猫控がどついていた。

いや、何で…

「つか、早く宝盗りに行くワケ。」

「あ。そーだったな!わりぃ、蝶左」

「…まてや」

はぁ………足止めすんなよ……

内心イラつきながらそう思った。

「勝負や!!どっちが先に宝を手に入れるか!!!!!」

「へぇー……やってやるよ」

「バカ。」

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