戦国BASARAd
□光覚
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「我はこの病を世を憎んでおる」
『大谷さん?』
「主が突然部屋に現れたときを鮮明に覚えておる。」
朝、大谷さんの包帯を取り替えようと部屋を訪れると
いきなりそんなことを言われた。
「あのときは、すまなかったな…」
一言も声を出さない内に殺されかけたからね…
「主が我を見ても蔑まなかったことにどれほど救われたか」
大切な人を蔑むなんてありえない
「主が三成と我を選んでくれたあの日を我は忘れぬ」
家康には申し訳なかったけどね、2人が私にはそれ以上の存在だったから
いつも通りの大谷さんなのに、どこか違う。
どうしたの
の一言が、何故か聞けない