青の祓魔師d

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「とりあえずコイツを日本支部基地に連行する
あと、名字名前もな」

この突然現れた山田もとい、霧隠シュラという女の人
この人のいう言葉に

「なんで名前さんが!?」

とかなんやかんやと騒いでる雪男

日本支部って何だ?

つーか、名前いきなりどっか行っちまったけど…大丈夫なのか?
降魔剣も名前が持ってたっけ

気付いたら全身擦り傷に切り傷に火傷だらけになってたし
もしかして、あのアマイモンとかいうやつが…

違う、きっと俺が…


…名前




「う? うも゙ぉおお!!」
へたりこんでる俺の頭を腕と体で挟み込んで歩き出された

『燐ちゃーん、これ、降魔剣』

「名前!さんきゅ。
お前もう雪男に診てもらってすぐ帰れよ!怪我尋常じゃねえぞ?!」


こんな事言いたいんじゃねえのに。

絶対に俺が負わせた怪我なんだから
ちゃんと謝りてえのに
こんな格好で…かっこ悪ィな、俺。



「なーに勝手に決めてんだよ
名字お前も来るんだにゃあ」


頭上から聞こえる声にまで腹が立つ。
明らかに弱ってる名前を何でそんな訳のわからないとこに連れてく必要があんだよ!


「お前なあ!『いいの、燐ちゃん』」

「でも、名前ひどい怪我なんだよ!?」『大丈夫だから、しえみ。』

しえみの言葉にも、こんなのすぐ治るとか言ってヘラヘラ笑ってる。



このイライラは
連れていこうとするこのシュラのせいなのか
見ているだけで、何もしてやれない俺自身のせいなのか
それとも、どこまでも強がる名前になのか


たぶん全部にだ。


本当にかっこ悪ィ
こんな姿名前に見せたくなんかなかった。
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