青の祓魔師d

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なんでも今
正十字学園町の入口ゲートで
巨大化した猫又(ケット・シー)が暴れているという
入口の猫又と言えば、クロかな…?




そう思ってはいたものの、折角の休みなんだから有効活用しなくては!
と、思い
実行する為にもベッドに入り、寝ていた私


だったのだけど
廊下を走るドタドタというあのうるさい音で起きざるを得なくなってしまった
モスも何故かそわそわしている
なんだー?




『あーーー、起きたくない…
やっぱり休みは寝るに限る、寝よう
おやすみなさい!』

「寝るんですか?」

…あれ?
返事が返ってきた
一人と一匹しかいないこの部屋の何処かから
確実にどちらの声でもない声
っ!まさか幽霊!?
うわぁあ!消えてくださいほんとに!
ナムナムナムナム…!

一心不乱になってベッドの中で手を合わせる


「無視は嫌いです」
声と共に布団をめくり上げられ、腹部に異様な重さがかかる

『ぐえっ…!アマイモン!』

「!さすが名字名前。
兄上が気に入るだけはありますね」

ま、また女っ気の微塵もない声を…出してしまった…
いやそんなことより!
アマインって!

『ほ、本物?』

突拍子もないことを聞かれたアマイモンは
一瞬目を見開いてから

顔を近づけて本物ですと答えた




ち、近すぎる!

『ち、近いよ!顔!』

「?ああ、すいません。」
ぬっ と私から離れたものの
いまだに馬乗りのままだ

えっとー…
どうしたら良いのこれ?!
『あ!お、お菓子食べる?』

「あるんですか!」

お菓子の言葉を聞いて目を輝かせるアマイモン
あ、これは餌付け!

『うん、あげるから、どいてもらってもいいかな…?』

ああ、すみません
と呟き降りようとした瞬間

「アマイモンンンンン!!!」
鬼の形相とは正にこの事。
あの顔からは想像もつかないほどの顔をしたパパが部屋の扉を張り倒さんばかりの勢いで入ってきた


うわあ…これは怖い…
上でビクッと軽く飛び上がったままアマイモンが
しまった
という顔で固まっている
なんだなんだ?


「あれほど名前の部屋には入るなと言っただろう!
しかもなんだその体勢!どうして馬乗りに…!ハッ…まさかお前!」


私でもそんな体勢は…
とブツブツと言うのは聞こえなかったふりで

いや、それにしても怒りすぎじゃない?
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