青の祓魔師d

□お誘い
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「あ、砂山さんやんこんにちはー、やっぱりいつ見ても可愛えですねー」


「山田さん!髪切りはったん?!よう似おうてますわ〜僕こっちの方が好きです〜こんなかわいなってはったんやったら
朝から会っときたかったですわー」



「田代さんメイク変えはったんですねーいつも以上にやらかい感じしてますわー明日もそのメイクで来てくださいね!絶対ですよ!」



私は、確かこの志摩廉造と付き合っていたはず。

『私、廉造と付き合ってるよね?あれ、何か記憶捏造しちゃったかな?あれ?』

っていう質問も友達に軽く70回はしてると思う。

「間違ってないよ、あれだけ嬉しそうに連絡してきたんだから
あの迫力は今でも鳥肌がたつほどに覚えてるわよ」


その回答も私が質問した数と同じ程にもらってる



おかしいな

毎日毎日
「名前ちゃん好きやで〜」
とか言ってくれてたんだけど
学校でも塾でも所構わずへばり付いて来て
本当に大好きだったんだけどな




今はなんか他の女の子にずっとデレデレしていて
なんだろう、もう飽きられちゃったかな?




学校終わってからいろんな女の子に声をかけては鼻の下をのばす廉造を少し離れた所から眺めながら一人でぼーっと考える



「おい名前!!」『うおぁ!!』
なんで大声で呼ぶかなー…しかも耳元で



「ああ、ビビった?ごめんごめん、お前こんなとこで何してんだ?」

隣に立っていたのは燐としえみ

『絶対悪いと思ってないでしょ…
んー、廉造待ってんのずっとあの調子でなかなか塾に行けないの』


そういって廉造を指差すと
そこに廉造はもうなかった
…あれ?



「いねえじゃんブフッ!!幻覚でも見「名前ちゃん…?」」


なんか、なんか悔しいなー…


私ばっかりなんじゃない?こんな苦しいの


「名前ちゃん、塾行くよ!!」
そう今までにないくらいに力強く言って私の手を引いて走り出すしえみ

『ちょっ!待ってこけるっ!!』「待てよしえみー!」

どっちの止めも聞かずに走り続けるしえみ
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