青の祓魔師d

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『今日こそは…今日こそはみんなにメアドを聞く…!』

「何?僕とメアド交換したいん?そんなん喜んでやりますよ〜」

『うわあ!!!』

なかなか切り出せなくて、今日こそは!
と考えていたのが
口に出ていたらしい…

突然、私の顔のとなりに廉造の顔があらわれて
大声をあげてしまった。

そ、そんなに大きな声で言っていたのか…?



『ほ、ほんとに!?じゃあ二人も交換しよ?』

廉造のアドレスが登録されたばかりの
真新しいケータイを二人の方へとつき出す


すると、快く引き受けてくれる二人


いいお方だなー
私はアドレスを交換しただけのはずなのに涙が出そうです



『そういえば、この時間から3人に会うのは珍しいねー』

竜士は同じクラスだけど、二人は違うからね

「はい、今日のお昼ご飯は坊のクラスで食べましょうって話になりましてん」

ニコニコと笑みながらお弁当箱を自身の顔の隣まで持ち上げる子猫さん


『なるほどねー、そういえば竜士お昼はいっつもいなかったしね!』

あれは京都組で食べてたのか
てっきり『便所飯してんのかと思ってた…』「はぁあぁああ?!」

阿呆抜かせ!と今にも飛び掛かってきそうな勢いの竜士
に吹き出す廉造と子猫さん


ほんといい反応ありがとうございます!




『あ、私今日は食堂なんだ!』
「なんや名前ちゃんと食べられへんのですか」
見るからにシュンとなる廉造
あ、なんかすみません。


「名前はん、食堂ってえらい高いのにお金大丈夫なんですかえ?」

まず財布を心配してくれる子猫さん、
『あ、大丈夫だよ!全部パパもちだからーナハハ』

うちのパパなめちゃいけんよー!と付け足してみた
じゃあね!と片手をあげて
念願のハンバーグ定食のために歩き出す


「僕、今すごい疑問に思ってたんやけど、名前ちゃんのお父さんってなにものなんやろ…」


廉造の問に無言で頭を縦に降り続ける竜士と子猫さん
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