青の祓魔師d

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その日は雨が降り続く
春にしては寒い日だった。




メフィの車に乗って公園墓地の様な場所に来た。



ああ、此処に獅郎さんが眠っているのか



「名前、私は少し奥村君と話をしなくてはいけません、なので少しだけ
ここで待っていてください」


『うん、燐ちゃんをいじめないでね?』

「分かっています☆」



ドアを閉めて雨の中を小さな傘をさしながら歩いて行く


んー、歩き方までエレガントです





少しあの会話が聞きたくて
窓を少し開けて聞き耳をたててみる。



雨の音に混じって少しだけ声が聞こえてくる


ああ、こんなに耳がよくなったのもサタンの影響ですか?
炎が体中からでたあの時以来
いきなり歯が尖りだし、耳もつり上がった
メフィとおそろいー とか言ってられない





「私はメフィス…お悔やみ申し上げる」

「公私混同は…殺さなけ…」


メフィの高めの声ばかりで
燐の声はあまり聞こえない




「仲間にしろ!」
おお、燐の声
「サタンをぶん殴る!!!」

すごいな、燐ちゃんは
私には絶対できない


「フハハ ウハハハハハ!!グハハハハ!!」
メフィ笑いすぎじゃあないか
私だとあんなにも笑われたら恥ずかしくて死んでるな



「エクソシストになってやる!」


『フハッ!もう、こっちまで笑っちゃったよ』
燐ちゃんの一途過ぎる想いが私にまで伝わった気がした





運転手さんが不思議そうな顔をして私を見ていた

『あそこの会話がたまたま聞こえたので笑ってしまいましたナハハ…』


「雨の音で消されて私には全くです
集中力とはすごいものですね」



ああ、おじさんは集中力と勘違いしてくれたようだ
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