the others

□となりあわせのハート。
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「キミは怖いんでしょ?人を好きになって、そして捨てられるのが。」




私にできることは1つしかない。
家業を継ぐことだけ。

すると、いつの間にか

人の血が流れていない
とか
可哀相な人
とか呼ばれていた。

いつの間にか、恐怖の対象になってしまっていた。


この人、ヒソカを除いて。




ヒソカの言うとおり、私は捨てられることが怖くて堪らない。

図星だから、何も言い返せない。


「ボクは裏切ったりしないから、信じてみてくれてもいいんじゃない♥」
こんなにもずっとアピールしてるのになあ

いつもの貼り付けた笑顔から一変して、真面目な顔で言われた。


「そんなにも軽く見える?悲しいなあ♥」

「どこも悲しそうじゃないけどね」

「結構悲しんでるんだよ?そろそろ応えてくれてもいいんじゃない?♦」

口調はいつも通りでも、やっぱり真面目な表情は変わらない。

人を愛さないと決めていたのに。信じないできたのに。ずっとそうしてきたのに。

たった一人の人間の言葉にこんなにも、心が揺らぐなんて。

その心に今まで気づかないフリできたのに。

これじゃあ、認めざるを得ないではないか。

きっと今の私の顔は夕焼けよりも真っ赤だ。
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