the others
□となりあわせのハート。
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愛した人はみんな私を捨てる。
人を愛するなんて、もう二度としない。
決めていたのに。
「ああ、キミだったんだ」
「ヒソカ?」
「そうだよ、キミが愛して止まないボクだよ♥」
「はあ?」
クツクツと喉を鳴らしながら近づいてくる
何をバカなことを言っているんだ。
私はこの人が大きらいだ。
「怖い怖い、そんな殺気に溢れた目で見ないでよ
あー…でみキミに殺されるなら本望だねえ♣」
熟した果実に殺されるのも悪くないかもね
「気持ち悪い」
「ひどいなあ、ほら1度だけヤってみようよ?」
「嫌。痛いのは嫌いだし、戦い損はしたくない。ヒソカが言うと字が違うように感じる。」
「それって、ボクをヤっても無意味ってこと?それとも悲しくなるだけってこと?」
できれば後者がいいね。と笑いながら言う。
その顔はただの青年にしか見えない。
フェイスペイントと服装さえ除けばだけど。
ただシゴトの為だけに。
ただ家の為だけに育てらてきた。
私が愛した彼らは、私を愛してなんかいなかった。
気づいてしまった。
もう誰も、誰一人として、私の側には居ないと。