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クディッチのキャプテンに怒鳴られてからというもの、すっかり元気をなくしてへこんでいたドラコも一週間程経てばいつも通りだった。

「勉強ばかりだな、最近」
呆れたような声で言われた。

「ドラコも追い越すようになるからね」

冗談で言うとドラコは無理だろと笑っていた。
悔しいけど、いいとこのお坊ちゃんはそれなりに勉強ができてしまう。



リドルと遭遇した日から、暫く経った。
ジニーは見るからにやつれ出していて、みんな心配そうにしているけれど、誰もあの日記が原因だとは気付いていない。

知っていながら黙っている私は随分と卑怯な人間だなと実感した。

あっという間にクリスマスがやって来た。
ここ暫く、いつものあの3人に遭遇することが少なかったし、きっとポリジュース薬を作るのに必死だったんだろう。




「名前、もういいだろう?」

「待って、あとケーキ1切れとカボチャジュース1杯だけ!」

「まだか!?もうクラッブもゴイルも食べ終わってるんだぞ!?」

「あの二人は今頃おやつ後のおやつ食べ始めてるよ」

最近、無言呪文といものを習得するために食事の時間を一番削っていたため、あまりにもお腹が空きすぎていた。
そのせいか、クラッブやゴイルが食べ終わって寮に戻った後もダラダラと食べ続けていた。


「ごちそうさまでした!」

お待たせ、とドラコに声を掛けると
やっとかとため息をつきながら立ち上がった。


途中、パーシーと言い合いをしている、クラッブとゴイルに扮したハリーとロンを拾って寮の大広間へと戻った。
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