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図書館の奥は勉強するには最適の場所だ。
入り組んでいて、天井に届くほどに高い本棚でまわりからはほとんど、遮断されている。
そもそも、奥の方に入ってくる人自体珍しい。
「あら、名前じゃない!」
「ハーマイオニー!」
ひたすら、習得しようとしている呪文についてまとめていた時、ハーマイオニーから声をかけられた。
「それ!普通の紙じゃない?マグルの!」
「そうだよ、こっそり持ち込んでたんだ、羊皮紙じゃ使いにくいもの」
部屋から持ってきていたルーズリーフとシャーペンを見てハーマイオニーはとても驚いた顔をしている。
彼女は私が純血の人間だと思っていたらしい。
スリザリンで、ドラコとよく一緒にいればそう思われてもしかたないかな。
「何の勉強をしているの?」
「んー、守護霊の呪文をね」
「それって、とっても難しい魔法じゃないの!?どうしてまた」
「できるに越したことはないからね、それにとても楽しいから!」
誤魔化せそうな返事をすれば、ハーマイオニーは本当に勉強は楽しいと想像以上に話してくれた。
無効にハリーとロンがいると言われたけれど
集中したかったから、断った。