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「名前…ごめん」
小さなドラコの声。
自分の姿が3人にバレることを覚悟して
セブルスのもとへと向かったものの
さすがは自寮の生徒に甘いだけあって
少しの小言だけで済んだ。
寮へと帰る途中、ドラコに何度も謝られた。
「一体謝る何回目?」
「笑い事じゃないだろう!?だって、僕が連れ出したせいで名前も罰則を…」
あの、絶対に自分の非を認めなさそうなあのドラコが、もう何度も謝っている。
ドラコのことを勘違いしていたかもしれない。
「もう決まったことだし仕方ないよ、気にしてないから、ね?」
納得していないようだったけれど、うんと小さく返事をするのが聞こえた。