HPd

□25
1ページ/5ページ

ハロウィンの話をしている間に
とっくに時間はすぎた。

「もう今日がハロウィンなんだね。じゃあもうすぐにクリスマスか」

「あら名前はイベントが好きなの?」

「え、意外?」

「そうね、あまり興味なさそうだもの」

新しい一面だわ!と隣でハーマイオニーが微笑む

「私もハーマイオニーのこと色々知りたい!家族や友達、いろんな話を聞かせて!」

「…もちろん!」



初めての女の子の友達ということもあってか
ドラコよりもずっと気楽に話せる。

それによって私のスリザリンでの立ち位置が余計に危ういものになっていたとしてもだ。
そんなのどうでもいいと思える。

ハーマイオニーをいつか、私の部屋に招待したい
なんて、勝手なことを考えたりした。



「あ、でも…私なんかと話してていいの?」

「え?」

「だってほら、マルフォイと仲良いんでしょ?それ貴女はスリザリンじゃない、それが私なんかと…」

今まさに考えていたことを尋ねられて少し驚いた。

「そんなの、関係ないし、私はハーマイオニーが友達になってくれて嬉しいよ」


私が笑えば彼女も笑顔になった、この休み時間
がずっと続けばな。
なんて思った。


けれど、午前最後の授業が始まる時間が刻々と近づいてきた。

「じゃあね、また夕食の時にでも!」


手を振って別れた。


ハーマイオニーを助けに行けば、トロールの事件に巻き込まれる。
それだけじゃなくて、あの場にいる数人の教師の中には寮監のセブルスがいる。
たまたまお手洗いにきたら〜なんて言っても彼にはまったく通用しないだろう。


ごめんなさい、ハーマイオニーに心の中で謝りつつ、次の授業魔法史の教室へと向かった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ