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ある日の朝、談話室がいつも以上に騒がしくて何事なのかとひょっこりと覗いてみた。
「名前!」
「ドラコ、おはよう。どうしたの?」
「それが、飛行訓練の張り紙が出てたんだけど…」
マルフォイの指さす方に張り出された紙。
飛行訓練は木曜日に始まります。
グリフィンドール
とスリザリンの合同授業です。
「ほう」
「何がほうだ!グリフィンドールとまた合同の授業が増えたんだ!冗談じゃない!」
「木曜日ってことは明日だねえ。箒には乗れるんでしょう?」
「あたりまえだ!」
「ならいいじゃん。乗れなくて馬鹿にされるよりマシだよ」
確かに…とまだ不服そうな顔をしていたけれど。
「私、箒とか乗れるかな。よく真似したんだ昔。箒に跨ってテーブルから飛んだりしてたの」
「乗ったことないのか!?」
「うん」
とても驚いた顔をされた。
純血の貴族育ちでも、魔法界育ちでも、箒に乗ったことない人くらいたくさんいるでしょ。
と思っていた私が間違いだったらしい。
そういうものなのかな。
「楽しみだね、飛行訓練!ハリー・ポッターにばかり構って授業を中断させないでね?楽しみだから」
「僕がいつ授業を中断させたんだ!」
プリプリ起こるマルフォイが可愛くてついいじめたくなってしまう