HPd

□23
1ページ/6ページ

「部屋に荷物はもう届いているから。さあ明日から授業だ早く寝るように」

監督生はそう言って仲間の元へと向かった。

私、相部屋なのかな。
だとしたら、どうやって元の姿に戻ればいいのやら。
不安をいろいろ抱えながら女子寮へと向かった。



監督生に言われた部屋の番号
扉を開けるとそこには、案の定誰一人として新入生の姿はなく、想定内の一人部屋だった。

まあ仕方ないよねー
呟きながら天蓋付のベッドに寝転がる。

英語…聞き取れないこともあるのに明日から授業なんて、大丈夫なのかな

考えると、遠足前夜の子どものように眠れなくなった。


ただただぼーっと天蓋を見つめ続け、どれ程経っただろう。
実際には30分も経っていないかもしれない


就寝時間を過ぎ、扉の外から聞こえた賑やかな声も途絶え、誰もいなくなったことを確認してから、お風呂場へと走った。

とっくに縮み薬の効力はきれ、元の姿に戻ってはいたけれど、薬を飲む気にもなれず、一か八か外へ出た。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ