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シリウスがいなくなってからもう、2年近くが経つ。
23歳となり、今は会社で働いている。
毎日が忙しく仕事に生きているようだ。
趣味に割く時間もなく、黙々と仕事をこなす。
仕事でシリウスを忘れようと、がむしゃらに働いた。
結果的には、きれいさっぱりと忘れることはできなかった。
家に帰るとどうしても思い出してしまう。
一人の寂しさが身に沁みた。
誰にも使われていない和室がとても広く感じた。
その空間から逃げるように、部屋に帰らなくなった。
生憎、面倒を見るような生き物を飼っていたわけでもなく、家に帰らない日は日増しに増えた。
働きづめな日々が、充実しているように思えていた。
同僚や先輩たちには心配されたけれど、気に留めたりしなかった。
忘れられるはずがないと、気づいていながらに無理をしている。
空しいな、と感じながら。