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「ぎゃーーー!」
シリウスが家に来てもう
2週間近くが経った。
ここの生活にも慣れて
私が学校に行ってる間の留守番や、その間の家事をこなしてくれるようになった。
軽いおつかい程度なら一人で行けるようにもなった。
ただ、やっぱり勉強は嫌いなようで
自ら日本語を学ぼうとはせず
買い物に行っても
レジで示されたお金を払うだけだ。
「なんで起こしてくれないの!?遅刻するううう!!!」
「起こしたよー。けど、まっったく起きなかったのは名前だよ!?」
異様に早起きなシリウスの1日は
どこで覚えてきたのか
ラジオ体操に始まり、朝ご飯の用意
そして私とのこの会話
このコースは平日ならお決まり。
「今日はいつもよりはやく帰ってくるね!行ってきます!」
「うん、いってらっしゃーい…行儀悪いなー」
シリウスの焼いてくれたパンを口に突っ込み見送りの声を聞いてから急いで玄関を出た。
ああ、やばいやばい!