HPd

□02
1ページ/4ページ



とりあえず、バイクの後ろに乗せて家まで帰ってきたわけだけど…

「お姉さん、魔女なの?」

部屋に入って第一声がコレだった。


さっきの来た場所といい、この発言といい
どんどん予想が当たっていっている。

ここで違うと言ったら
マグルだって言われるのかな…

「違うよ」

「え!!」

しまった
とでもいうような顔をされた

「まずは自己紹介からしよう!
私は名前名字、キミの名まえは?」

「…シリウス・ブラック」


ああ、目眩がする…
そんな事はありえないのに…

「うん、シリウスね、よろしく
私のことは名前でいいからね」



うん。とぶっきらぼうに答える彼に笑顔で返す

この幼いシリウスに自身の置かれた状況をどう説明すればいいのだろう…




「ここには、どうやって来たの?」
ソファに座るシリウスを横目に
紅茶を出すべきか、ジュースにするべきかで悩みながら尋ねる



「起きたらあのベンチに座ってた…本当だからな!?」

「おお…誰も疑ったりなんかしないよ。はい、コレ飲んでいいからね」

結局いつも飲んでいる紅茶をグラスに注いで渡した。






困ったなあ…
こんな小さい子に、ここはキミがいた世界とは違う所です。なんて言っても理解できるはずがない…



「名前…ここどこなんだ!?」

そうか、それすら分からないでいたんだよね…
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ