HxH

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こう体格のいい人ばかりだとキルアをみつけられそうにもない

「お、お2人さんは新人かい?」

聞いた事のある声だった

『え、あ、まあ…』

「そうかい!じゃあこのジュー、ス…」

イルミと二人して振り返ると案の定、トンパだった
トンパは私たちが振り返ると突然黙ってしまった

『あ、ありがとうございますー!』

第一印象は良くしないと
と、思って出来る限り社会に出て培った営業スマイルというやつで答える。

「え、えと…それじゃ、あははは…」

明らかに怯えきった顔でイルミから目を離せずにそのまま返事をして去って行った



「失礼だな―。行こう、ヒソカのとこに行かなきゃいけないんだ」

イルミに腕を引っ張られてジュースを落としてしまったけど、イルミはそれを気にも留めずに歩き続けた
もったいないなー…せっかくもらったのに…
まあ私は飲まないからいいけど




「やあ♢名前にギタラクルじゃないか♢」

ヒソカのもとに行くと相変わらずの胡散臭笑顔を浮かべていた

「コレ、渡しとくからね」

カタカタという効果音混じりにイルミが言った


『ヒソカ』

「ん、何?…っ!痛いじゃないか♡」

いつだったかイルミの言っていた
デコピンだけでもヒソカを倒せるんじゃないかって言っていたのを実行してみたけど

一瞬で後悔した。


なんというか目が、目がゴンとかを見る時のものと酷似してる…


調子に乗って練で軽く強化してやったからなのかなんなのか、そういう目で見られてしまって冷や汗が吹き出てきた


『うわ…ごめん…』

「んー、仕方ないな じゃあ、キスしてくれたら許してあげるよ♡」

『はっ!?』

突然の言葉にわけが分からなくなって
顔が真っ赤になるのだけが分かった


本気です
っていう目で顔を近づけられた

いくら変態で有名とは言え、所謂美形だから本当に鼻血を噴出してしまいそうだ

逃げ出したいけど腕をガッチリとヒソカに掴まれていてできない




な、なにこの展開!?

『ちょ、ちょっ!ギ、ギタちゃん!!』

「そこまでだよー、あんまりやると団長さんに殺されちゃうんじゃない?ヒソカ」

「ちぇっ、おあずけだね♧んー僕が彼にそうカンタンにやられちゃうと思うかい?」


イルミが助け舟をだしてくれたお陰でなんとかヒソカから逃げることはできたけど
離れてからも心臓の動きが異常に速い

…これが美形のチカラ…!





あー、喉渇いちゃったな…
上で水もらっとけばよかった…


ヒソカは危ないから
とかイルミが言ってまた違う場所に移動しているきに
視界の端にゴンやクラピカ、レオリオが居るのが映った


ゴンだ!
という言葉が口から零れそうになったけど
寸前のところで堪えた。

知りあうのは後ででもできるからね
今突然近づいたら主にクラピカに不信がられそうだし



『1次試験、ついて行ける自信ないな…』

「どんな試験なの?」

『マラソン…?うん、マラソン』

「ふーん…しんどくなったらおんぶしてあげるよ」

『え…い、いいよ私重いからねなはは』

どういう風の吹きまわしか、イルミがそんな事を言ってくれた。

ありがたいし、是非ともおぶってもらいたいけど
如何せん、彼の服は人を抱きあげるのには極限に不向きだ。

丸いとはいえ、あんなのの上に乗ったら全身ツボマッサージどころじゃ済まないだろう。


「大丈夫だよ、俺、力には自信あるから」

『なはは、本当?じゃあもう死にそうってくらいになったら頼んじゃおうかな』
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