HxH

□04
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目が覚めると、廃墟の中にいた。

辺りを見渡しても誰かいるわけでもない。
恐らく、あの2人が運んでくれたのだろう。
運んでくれただけ、ありがたいと思わないとね。

それより、今の場所がわからないから
帰り道がわからない。
そもそも、この部屋からも出てしまっていいのかな…?

自分の置かれている状況がわからず不安になる。



少しだけ扉を開けて廊下に顔を出し、さっきのような変な奴らが居ないかを確認する。


『!…っ危な!』

薄暗い廊下を覗き込むと同時に、何かが飛んでくるのが見え、咄嗟に部屋の中へ飛び戻った。

動体視力上がりすぎじゃない?

自身の反応の速さにすごく驚いた。
明らかに、今までの自分の体じゃないようだった。

「なんね…お前か」

一言ダルそうに呟いてから
着いてくるね
と言って一人歩きだす人影。
私と変わらない程の身長と、黒づくめの服装。一目でそれが誰なのか容易にわかる。

フェイタンだ!

ノロノロと立ち上がって緊張しながらもフェイタンの後を追う。


どうして、フェイタンがここにいるんだろう。
フェイタンがいるということは、クロロやイルミもここにいるのだろう。

前を無言で歩く男性としては小柄な身体からは、側にいるだけでゾワゾワと粟立つような心地よくはない気配を感じる。きっとこれがオーラというやつなのかな。

びくびくしながらフェイタンの後ろをついて歩いていると、1つの扉の前で止まった。

「はやく入るね」
扉を開けて私を睨む

『ご、ごめんなさい!』
さっさと入るとそこにいたのは、幻影旅団のメンバー。
と言っても
クロロ、マチ、ウボォーにフェイタンの4人
そして、イルミ


「おはよう、体調はもう大丈夫なの?」
イルミが首を傾げて訊ねる
『あ、はい!もうすっかり!
えと、運んでくれてありがとうございました』


お礼を言うと気にしないでとだけ返ってきた
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