HPd

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「シリウスは天文学とか興味ない?」

7歳で興味があったら
カッコよすぎるけど。

あるなら、来月に予定した旅行は
田舎の方に行こうと思っていた。


まあ、ないならそれはそのとき次第だけど。



「天文学?大好きだよ!あ、待ってべつにコレは浮気とかじゃなくて、えっと…そう!名前の次に好き!
あーでも、バイクも好きだし…あぁああ!!」


余計なところまで答えて
一人でパニックに陥ってる
何というか…やっぱりバカだ。


シリウスの中で私たちは付き合ってでもいるのかな
浮気って…



頭を抱えるシリウスを苦笑いで見つめる。




「あの、そう。興味あるならよかった。私も天文学は詳しくないけど、夜空とかすごく好きでね!」


話を変えないと
本当にシリウスの頭がパンクしそうで心配になったから
言ってみると、途端に顔を上げて
輝く目で私を見る


「ほんと!?そういえば、ここは星が全然見えないよね…?」

「あーそうだね、田舎とはいえ、光が無いわけじゃないから、見えない星がほとんどかも」

へー
と、返事が返ってきた。

「あ、そうだシリウスの世界では人は宇宙には行った??」

「行ったよ!たくさん行ってるらしいんだ!マグルの技術は本当にすごいよ…!!」

「じゃあココと同じだ!じゃあ今度初めて人間が月に降りた場所とか見てみる?」

「見れるの!?」

「もちろん、来月にはよく見えるところに行こう!」


楽しみだと
言ってくれるのが嬉しかった。

何かをしてあげた
っていう精神とかじゃなく
素直に、彼が喜んでくれることが
心から嬉しかったのだ。
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