HPd

□06
5ページ/9ページ

「名前??寝ちゃったの?」
『んー、起きてる…』
「何言ってるか分からないよ…」




「シリウス!?」

「んー?」

誰かに話しかけられた気がして
目を開けると
すぐ目の前にシリウスの顔があって
つい大きな声を出してしまった。


オープンキャンパスの日でよかった…
周りもそれなりにざわついてて
そこまで、気にはされなかった。



「かっ、か、顔!近いよ!」

「あー、照れてるんだ―可愛い名前」

こいつ…この年にして、プレイボーイってわけか…?
ああ、絶対に私いま顔真っ赤だよ…


な、なんかムカつく…





「そうだね、すっごく恥ずかしい。シリウスは恥ずかしくないの?」

「ないよ!ぜーんぜん恥ずかしくない!」

「あ、そう。こーんなに近くで、今私が動いたらチューだってできるんだよ?」

「…っ!は、恥ずかしくない!」

口ではそう言いながらもすっかり顔を真っ赤にしている。
形勢逆転だ。



「やっぱりシリウスの方が可愛いよ。」

真っ赤な顔でじーっと見つめてくるから
鼻の頭にキスしてから席をたった。


「何か本取ってくるからここにいてね」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ