HPd

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「お、大きい…!」

大学を見たシリウスの口からまず出た言葉。

それなりに有名だし、確かに広いとは思う。
けど、君が行く学校はもっと大きいよ
何せ、城だしね。



いいなー、私もホグワーツに通いたい。



「いつも、あんなにたくさんの人がいるの?」

「んー、今日は一般の人が学校を見学できる日だからこんなに多いんだよ
普段はもうちょっと少ない」


そう、今日はオープンキャンパスの日。

特に登校を禁止されてるわけでもないし
普段、必要最低限家から出ないシリウスに
少しでも外にでる機会を与えたくて、来てみた。


「さあ、何処から行く?講堂に、図書館に食堂、体育館とかいろいろあるよ」

「良く知らないものだらけで何がなんだかわからないんだけど…」

「ああ、そっかごめんね
じゃあ適当に回ろうか」









ということで、まずは
図書館に来てみた。

基本的には日本語の本ばかりでも
意外にも、英語の本がたくさんある。


一応英語科だから、その辺りにはお世話になってて前から多いことは知っていた。


「すごい!ここにあるの全部本なの?」

「そうだよ、英語の本もあるからそこに行こうよ」

シリウスをつれていくと
勉強とか嫌いそうだし、読まないかなー
なんて思っていたけど
意外にも読み漁っていた。



「んー、おもしろい?」

「うんおもしろいよ。」

いくら英語を勉強していても
本をすらすら読めるほどではないから
シリウスが本を読む姿を隣から
ただぼーっと眺める。

あ、まつ毛長い
何センチあのよ…

これも外人の血ってやつなの…?


妙な敗北感に心をズタズタにされて
机に突っ伏していると
シリウスが他の本持ってくると言って席をたった。




いいなあ、私も海外のお姉様みたいに綺麗になりたい。
あーそうだ、ベラトリックスみたいな。
彼女はたぶん化粧さえしなかったら
絶対に綺麗だと思うな。


化粧が怖いだけ、きっと。
すごくグラマラスだし。

うらやましい。
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