戦国BASARAd

□嫌いより好きが少し大きい
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なんて考えてた矢先ですよね!!!

石田さんが倒れました!!!



何だろう何だろう!この漫画みたいな展開!

こんな場違いなことを考えるのも
少し怖いからで
この時代じゃあ、風邪ひとつとっても命にかかわる大きな事なわけで、

私の生きた時代の
学校いきたくないからテキトーに言っとこっかなー
とかで言える程生ぬるいものじゃない


『石田さん…、』
少し赤みが指した肌は石田さんの白に映えている

「名前…、そんな顔をするな
すぐに治る」

『っ…でも!』
石田さんの言葉に反論しようとした声は

石田さん自身の手によって抑えられた

「私は名前にそんな顔をさせたいわけではない
暗い顔をするな、拒否権はない…」

少ししゃがれ、力の抜けた声で話す石田さん


「少し寝る。その内泣かれては困るからな」
小さく笑いながら目を閉じる
少しだけと付け加えながら私の手を握った








はやく治してください
変態は嫌いですけど、おとなしい石田さんは少し寂しいです








外の雪が積もるのと同じように
私の中にも他のものが積もり始めているのが分かる

『三、成さん』



微かにつり上がった彼の口角に
私は気付かなかった
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