原作沿鼬長編壱

□巻の7
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【根】の本部から出てきたのは
シスイだった。


シスイの姿を見て
彼女は酷く驚いた。














そう…シスイは右眼から
大量の血を流していた。



彼女は思わずシスイに声をかける。





『シスイさん!眼が!!』


シ「……寧々ちゃん!」



『大丈夫ですか?今すぐ医療班の所に…』



シ「いや、大丈夫だ。気にするな」


『でもっ…!』


シ「任務でちょっとな、」



シスイは伝書鳩を飛ばす。




『シスイさん…』



シ「そんな泣きそうな顔しないでくれ、イタチに見つかったらオレが怒られる。」


『っ…ごめんなさい』



シ「じゃあ、オレはそろそろ…」




どろん。と、シスイは瞬身の術を使い姿を消した。




彼女はシスイの伝書鳩を
追いかけた。





その伝書鳩を追い続けた終いには
イタチの姿が見えた。



イタチは伝書鳩を肩に乗せ
静かに動き出した。




こう見えても寧々は
気配を消すのはイタチより上手。

決して気づかれることなく
イタチを尾行した。




イタチが辿り着いた場所は
南賀ノ川の崖。



そこにはシスイの姿もあった。



寧々は木の陰に隠れ
二人の会話を盗聴した。
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