原作沿鼬長編伍

□巻ノ126
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『イタチ!!』

鼬「寧々、…っ、」

『!』














イタチを切り裂いたカブトの手には
穢土転生を書き換える札が付いた
クナイが握られている。






















『(あの札!やはりイタチを諦めてはいなかったか…!!)』






























シュッ…!!


























サスケは草薙の剣を
カブト目掛けて放つ。
それと同時に寧々は
ホルスターからクナイを
取り出すと、カブトのクナイ目掛け
それを勢いよく投げつけた。

























パシ、パシィ!!





























サ「!」

『…、』



















カブトは一切見向きもせず
身体から出た蛇でクナイと
草薙の剣をキャッチする。



































カキンッ…!


























兜「!?」






















避けたはずの寧々のクナイが
カブトの手に握られていた
札付きのクナイを弾き飛ばした。


















兜「影手裏剣の術か…!」

『サスケ!』

サ「あぁ、わかってる!」

兜「!!」


























スカ…































間髪入れずサスケの須佐能乎が
カブトに襲い掛かるが
カブトはそれを交わして
再び天井に足を着く。























火遁・豪火球の術!!

水遁・大瀑布の術!!






























サスケの火遁が
カブトの水遁に掻き消された。




















ザバァ!!






















サ「ぐっ!!」

『サスケ!!』

サ「!」














ドンッ!
ズザザザザザァ…!























水に流され受身を取ることができない
サスケの元に飛雷神で飛んだ寧々は
サスケの身体を身を徹して受け止めた。
























『くっ、』

サ「姉さん、!」

『サスケ、だいじょう…ぶ…!?』

サ「!?」


























次に二人の目に入ってきたのは
カブトに再び身体を貫かれる
イタチの姿だった。

























『イタチ…!』

兜「!」

『!(イタチのチャクラの流れが変わった…!?)』































バササササササ!!























再びイタチの身体が
カラスへと変わり
カブトの眼を眩ませた。





















兜「くっ!!」

鼬「………」

兜「同じ事を…さすがに手の内が読めるよ。言ったはずだよ、この身体の回復力がある限り手傷を負わせても無意味。」

鼬「………」

兜「視界を断った僕に幻術は一切効かない。君らに勝ち目は無い」
































サスケと寧々は
イタチとカブトの交戦を
少し離れた所から見つめる。


























『サスケ、立てる?』

サ「……何で飛び出して来た、」

『………』

サ「…さっきもだ、何故俺を庇う?」

『……そうね、さっきも言ったけど、アナタを守るためよ』

サ「俺は…、!」

『…守られるほど弱くない、』

サ「!」

『それはわかってるけど、何でなのかな、』

サ「………」

『頭よりも先に、身体が動いちゃうんだから、仕方ないでしょ?』

サ「……、」

『…アナタにはまだ、託したいことがたくさんあるから、ね』

サ「それは…、」

『……今、ゆっくり話してる暇はないわ、まずはイタチの援護を頼んでもいい?』

サ「……わかった、」

『…話はそれからよ、』
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