原作沿鼬長編伍
□巻ノ122
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サ「追いついたぞ!」
『サスケ、待ちなさいって言ってるでしょ!』
サ「こんなところでいったい…、!」
『…!』
サスケは変わり果てた
カブトの姿を見て
彼を彼だと認識できなかった。
サ「大蛇丸……なのか!?」
兜「クク、少し違う…」
サ「…!その声は……!カブト…」
『………こんなところでコソコソと、穢土転生を…』
兜「戦争協力の見返りがこのタイミングで自ら僕の前に来ちゃうとはね…」
『!』
サスケに抱えられていた寧々は
彼の腕から降り、片腕を横に伸ばし
サスケを守るように彼の前に立った。
兜「…まさか寧々まで来ちゃうとはね、マダラも驚くだろう、ククク…彼は君が限定月読の世界から目覚めないと踏んで、君をアジトに残したまま戦争に向かったんだからね」
『………、』
寧々は写輪眼で
カブトを睨みつける。
兜「ククク、そんな怖い顔しないでよ、写輪眼まで出しちゃって…」
『………』
兜「…まぁ、ラッキーだよ、僕は」
サ「どういう意味だ?何故お前がこんなところで、」
兜「ややこしい状況だよね、僕が簡単に説明しようか」
鼬「説明してろ、その隙に穢土転生止めさせてもらう」
『イタチ…まさか、』
鼬「………」
寧々が横に立つイタチを振り返ると
イタチは静かに印を結んでいた。
兜「この術に弱点はない。リスクもない…」
『………、』
兜「イタチ、君の方にはそれを説明したいんだけど、とにかく君が動くにも、寧々は兎も角、サスケくんがおとなしくしてないと思うけどね…」
鼬「………」
兜「焦ると止められるものも止められないかもよ…逆に。」