原作沿鼬長編肆

□巻の91
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寧々が辿り着いたのは…





























『この先に…きっとアイツは…』



























根の本部だった。































気配とチャクラを消し
本部の中へと侵入していく。



















『(気配とチャクラを消すのは木の葉の中でもトップの方だったんだから楽勝よ…)』

























寧々が標的としているのは
ダンゾウだ。












それはサスケの標的でもある為、
必ず倒さなければならなかったのだ。



























『(…でも、おかしい。ここにはアイツの気配が無い…?)』





































そう、その時ダンゾウは
火影室に忍び込み
綱手が放った忍蛙を暗殺していたのだ。









ナルトを里に呼び戻さぬ為に。

























ダ「これで九尾は閉じ込めておける…」





















その時だった、
寧々は暗部の根の者に遭遇した。



















『やっと御出座しかと思えば…この程度か…』






「誰だ!お前は…!」




『…もう忘れちゃったの?ふふっ…』




「!!」




















俯いていた顔を上げ
敵に面を見せる。




















「お前は!!」




「暗部を惨殺した抜け忍…の……」





「黒木寧々!!」






『ご名答!!』
































即座に黒羽根で根の者数人を捕らえ
体を黒羽根で握り潰した。




すると辺りは途端に
赤に包まれる。



















『暗部の根ってのは、もっと強いと思ったんだけど…』





「うおおおおおおお!」






















敵が寧々に突っ込んでくるが
彼女は水晶の剣でそれを
難なく薙倒した。



























『呆気ない…』



















それから何人もの根の者が
寧々に襲い掛かるが
彼女は動じることなく
敵を殺していった。






















『!』



















辺りの敵を全員殺した頃
根の本部内にダンゾウの気配を感じた。
























『戻ってきたのね…、ダンゾウ…!』




















すぐさまダンゾウの元へ向かおうとするが
体の異変に気がつく。






















『げほっ…!うぅ…っ、げほっ…ごほっ…!』























短時間で力を使いすぎた所為か
心臓が痛み出した。
その為、彼女は血を吐き
その場に崩れる。

























『う…、ごほっ……!!…っく、こんなこと…してる場合じゃ…っ、ないのに…!』
















歪む視界の中、忍具ポーチから薬瓶を取り出す。






サソリが寧々に残した薬だ。






















『最後の…1錠…か……』























サソリが残した薬も
これが最後の1錠だった。
しかし、ここで退散するわけにも行かず
寧々はその薬を飲み込んだ。






















『これで、少しは楽になる…』
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