原作沿鼬長編弐

□巻の43
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『は?』



角「金を賭けなきゃヤル気になれん。」



『……執着心すごいのね』



角「オレは暁の財布役を任されている。組織に入れば自由に金が使えなくなるぞ」




『お金よりも信じられるものを私は持っている。だから平気』



角「信じられるのは金だけだぞ」



『見解の相違よね。』



角「まあ、いい。さっさと始めるぞ。」














印を結び角都は寧々目掛けて勢い良く突っ込んでくる。
拳を構えたその腕は黒く変色していた。









黒く変色したその拳を見てただの殴りではないことを
察知した寧々は瞬時にそれを避ける。
角都はそのまま寧々の居た地面を殴った。











『………!?』




角「避けたか…」









角都が殴った地面には亀裂が入り、
みるみるうちに崩れていく。









『なんて馬鹿力……』



角「一発でも喰らえば、骨が粉々になるぞ」
















近距離戦はこちらが不利になると見た。
ならば一定の距離を保ちつつ遠距離、中距離忍術で
攻撃を仕掛けていけば良い話……










『晶遁・乱舞狂晶!!』









角都に向かい掌を翳す。
そしてそこから水晶の塊がいくつも現れ
角都めがけて放たれる。









しかし、角都はその水晶の塊を素手で弾いた。







『…なっ…!?素手で……』




角「オレは体を硬化できる。」





『……そう、それで…』




角「だからオレにはどんな物理攻撃も効かない。」
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