原作沿鼬長編弐

□巻の38
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飛「オレは不死身だ。だから手加減なしで来いよォ?でもよォ…寧々ちゃんはァ…違ェだろォ?」



痛「寧々がピンチの時はオレが止める。それまでは好きに戦え」



飛「ジャシン教は殺戮がモットーだけどよォ…仕方ねェ。始めようぜェ!ゲハハハハァ!!」
















不死身の男、飛段との戦いが始まる。









飛「行くぞォォオオオオ!!」








飛段は大きな鎌を持って勢い良く突っ込んで行く。
寧々は飛段の動きを確実に読んで
完璧に避けて行く。















『…この程度なら、大丈夫ね。(写輪眼は必要ない。)』















確か飛段は、……ただの馬鹿。












いや、そうじゃなくて。
相手の血を舐めて相手を呪い殺す能力だったハズ。





しかし、私の黒死血を舐めれば相手は死に至る。







不死身と呪われた血…
一体どちらのほうが強いのか…











呪うか呪われるか…
一か八かだけれど…、賭けてみるしかない。

















飛「避けてばっかじゃ勝てねェぜェ?」



『フフ…そうかもね』













寧々は印を結ぶ。


















痛「何だあの印は?見たこと無いな…」



鼬「……あれは…」

















寧々の手から紫色に輝く水晶の剣が現れる。


















『晶遁・紫獅ノ剣(シシノツルギ)』














水晶の剣で鎌を押し返す。
攻撃しては防いで、
お互いにそれの繰り返しだった。

















飛「ゲハハハハァ!!可愛い武器だなァ!」




『……本気で来て。』




飛「え〜!?だってよォ…寧々ちゃん、死ぬぜェ?」

















と言いながらも力いっぱい鎌を振り翳す。
















痛「………!」













飛段の鎌が寧々の頬を翳め
一筋の血が滴る。

















飛「いいのかァ?呪っちまうぜェ?」




『…………。』
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