原作沿鼬長編弐
□巻の34
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サスケは一人修行をしていた。
まずは千鳥を二発。
そして、千鳥を放ったことによって
ナルトのことに思考が向かっていく。
サ「はぁ、…はぁ…」
木ノ葉崩しの時…
オレは何もできなかった。
ナルトは異常なまでに
どんどん強くなっていく
“落ちこぼれ”呼ばわりされてた
アカデミーの頃からみたら
信じられないくらいの成長だ。
近くでずっと見ていると分かる。
アイツは…何か凄い力を秘めている。
時に恐怖すら感じるほどに…
うずまきナルト…
お前は一体何者なんだ。
今朝、姉さんに少し酷い態度
取っちまったな…。
帰ったら、謝らねぇとな…
いくら姉さんがイタチを想ってるとはいえ
オレにとって姉さんは唯一の大切な人だ、
最近、ナルトのことで頭がいっぱいだから
姉さんに当たっちまった。
姉さんも、言ってたが…
オレは強くなる、と。
姉さんより、イタチよりも
…オレはどうしたら強くなれる？
サスケは修行を中断して
カカシのところに向かう。
修行を見てもらうつもりなのだろう。
カカシは自宅で寝込んでいた。
カカシの部屋にはカカシを含めた
上忍４人が居た。
ア「お、紅！戻ったか！」
紅「アスマ。寧々が居ないのよ、」
ア「は！？だってアイツ今日は非番だろ？」
紅「どこ行ったのかしら…？」
ア「一人でイタチを追ったとか…？」
紅「どうして、そんな無茶…」
ガ「アイツはイタチの恋人だったからな、無くはない話だろう」
紅「だから、さっきカカシは寧々を呼ぶなって言ったのね」
ア「今のイタチじゃ、昔の恋人だとしても関係無しに殺っちまいそうだけどなぁ…、何が目的なんだか」
ガ「奴らの様子じゃまだナルトは見つかってないみたいだがな」
ア「…でも、おかしくないか？あいつらすでに里に入り込んでた。この里でナルトを見つけるのなんて簡単だろ…イタチはナルトの顔を知ってるんだぞ」
ガ「しっ！」
サスケの気配を感じたガイは喋るのをやめるよう促す。
ガチャ…
サスケは扉を開け
部屋に入ってくる
サ「カカシ……、…！」
カカシがベッドで寝ているのが即座に目に入った。
サ「どうしてカカシが寝てる？それに上忍ばかり集まって何してる？一体何があった！？」
ガ「…ん、いや、別に何もな…」
ガイは誤魔化そうとするが
話の途中で里の忍が部屋に入ってくる
「あのイタチが帰って来たって話は本当か！？しかもナルトを追ってるって…、それに寧々さんが、増援の暗部約１００人を抹殺して里を抜けたって聞いたが…」
扉を開けるなり物凄い勢いで
喋りまくっていた忍はサスケの存在に気づく。
「…あ！」
紅「馬鹿…」
ガ「チィ…」
ガイは頭を抱える。
サスケは鬼のような形相で部屋を飛び出して行った。
ガ「何でこーなるのッ！！」
ガイはサスケの後を追う。
アイツがこの里に帰って来ただと！？
しかもナルトを追ってる…！？
どういうことだ！？
それに、姉さんが暗部１００人を抹殺して
里を抜けただと！？
オレが今朝、あんなこと
言ったからか…！？
イタチが里に帰ってきたことを
知った上で着いて行ったのか…？
くそ…！
とにかく、アイツに捕まれば
ナルトも、姉さんも終わりだ！
そんなことさせるか！！
サスケは一楽の暖簾を捲る。
サ「おっさん！ナルトが昼、ここに来たはずだ！それからどこに行ったか分かるか！？」
テウチ「ああ、ナルトねぇ…えっと確か…自来也さんが来て一緒にラーメン食って…どっか行くって言ってたな、えっと里から少し離れた歓楽街のある宿場町に行くとか何とか…で、自来也さんと連れだって一緒に出たよ」
サ「自来也！？」
テ「天才忍者・三忍の自来也だよ…まあ見た目はただの白髪のデカイオッサンだけどね」
話を聞くや否やサスケは一楽から飛び出して行った。
テ「オイ！…ったく、人に物を尋ねたら礼に一杯食ってくもんだ…！」
サスケはテウチに聞いた情報をもとに
宿場町へと向かった。
サ「（その街ならそう遠くない…！）」