原作沿鼬長編弐
□巻の31
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第三試験の予選から１ヶ月経って
今日は中忍試験本戦当日。
ここ１ヶ月、寧々は長期任務で
里にいなかった。
『サスケ、強くなってるんだろうな…』
サスケの試合を見るために
寧々は会場へと向かった。
しかし集合時間になってもサスケは来なかった。
本来なら失格なのだが、サスケは
あの“うちは”の末裔の為
観客はその試合を見るために来ている
といっても過言ではない。
なので特別に、サスケは
失格になることはなかった。
そしてトーナメントが始まっていく。
うずまきナルトが日向ネジに勝ち、
それでもサスケは来ない。
火影は失格と言ったのだが、
風影がその発言を取り消す。
そしてまたサスケの失格はなくなる。
油女シノとカンクロウの試合は
カンクロウの棄権により油女シノの勝利。
続いて奈良シカマルとテマリの試合は
奈良シカマルの勝利。
いよいよサスケの番になるが
サスケは未だ来ない。
『っ…なにしてんの、あいつ……！』
後、数秒で試験失格になってしまう…
サスケに何かあったのではないかと困惑する寧々。
もうだめだ…と思った瞬間、
木ノ葉吹雪と共に二人の影が浮かび上がる。
カ「いやー…遅れてすいません」
カカシが頭を掻きながら
へらへらと謝る。
ゲ「…名は？」←審判ゲンマ
サ「うちは、サスケ…」
失格直前でサスケとカカシは会場へ派手に登場した。
『よかった…全く、カカシ先輩の遅刻癖が感染したか…』
カカシが瞬身で寧々の隣に来る。
カ「サスケ、成長したヨ。だからちゃんと見てやってちょーだい」
『先輩が修行を…？』
カ「そ！ま、何で修行つけてやったかは…見たらわかるヨ」
『わざわざ、ありがとうございます』
そしてサスケの試合が始まった。
相手は砂隠れの里の我愛羅。
試合が始まって早々、我愛羅の様子がおかしい。
ずっと独り言を喋っているのだ。
サスケはそんな我愛羅に臆することなく突っ込む。
以前とはまるっきり違うサスケの動き。
『早い……！』
カ「でしょ？サスケは本当に優秀だ。この試合を見れば寧々もサスケの実力を認められるはずだヨ。」
『………。』
砂の殻に閉じこもった我愛羅。
すかさずサスケは印を結び術を発動する。
ガ「ま…まさか、あれは…」←ガイ先生
『雷切！？』
カ「オレがサスケの修行についたのは、アイツがオレと似たタイプだったからだよ」
『……雷の性質変化…』