原作沿鼬長編壱

□巻の10
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イタチは父の後を追って玄関へ入っていく。



サスケはそれを心配そうに見つめる






「寧々!お前にも話がある!」



『え?』



「来い!」



サ「姉さん…」



『大丈夫、すぐに戻ってくるね』





サスケを家の中に入れ寧々は家を出る。





『話とはなんでしょう…』



「昨夜会合で話したことでだ」


「早急にイタチを殺せ!」


『………!』



「イタチはシスイを殺した疑いがある」



「そしてシスイの両目は奪われていた」


『ですが、あれはイタチがやったとは限りません!』









あれはイタチの意志じゃない。
シスイさんの意志だ。





「お前も一族を裏切る気か!」


『そんなつもりはない!貴殿方の考え方は間違っている!』



「黙れ!お前は大人しく一族に従え!」



「うちはの血を汚した罪を償え!」



「恋人を俺たちの手で殺されたくなければ、お前が手を下せ!」


「その後お前が後を追おうが追わまいが、好きにすればいい」



父「今度は何だ…」




フガクが再び家から出てくる。





『………お父様。』




父寧々…お前に任せる」


「隊長!」


父「それはお前に一族の運命を託す、と言っても過言ではない」



「………」





『お父様は……、』




父「………一人の命と一族の命、どちらが重い?」





『………お父様、私は…』



父「お前に任せた。頼むぞ」





フガクは家へと戻っていく。





「……寧々、隊長の考えはわかっているだろう?」



「お前が一族を裏切らないと信じているのだ」



「隊長はお前に全てを賭けた。わかるな…?」



「………はい」






そう言い三人は去っていく。





彼女は家に戻ることなく一人静かにその場を去った。
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