原作沿鼬長編伍

□巻ノ126
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兜「お得意の須佐能乎も音までは防げないよね、やっぱり…」

鼬「………」

『くっ、(身体が動かない、)』



























サスケとイタチの
須佐能乎がスゥっと姿を消す。

























兜「…これで動きを止めた、後は…」

『!!』

サ「!?」

兜「大蛇丸様で取り込むだけだ!!」



















カブトの身体から
大蛇丸の化身、
白い大蛇が現れた。






















兜「どうだい、サスケくん!!覚えているかい!?今の、この僕の姿を…!!」

サ「(アレは…!)」

『(大蛇丸?…いや、違う、何なの、これは…。それよりこの幻術をどう解く…!?)』

鼬「…カブト、お前は大蛇丸じゃない、尊敬している存在を真似るのはいい。だがその存在に己を同一化するな、お前がその存在そのものになれる訳じゃない」

兜「…人の多くは何をするにもまず真似事から入るものだよ、サスケくんが、寧々が、君を真似していたように…」

サ「………」

『………、』

鼬「……、その行為は己が成長する為の過程だ!お前のように己を偽る為の衣として使うな!」

兜「………」

鼬「自分自身の値打ちを賞賛に値するものに結び付け、自分の存在意義を見出そうとしてもそこには何もない。」

兜「………」

鼬「最後にもう一度言う、嘘を付いて己をごまかすな。己自身を認めてやることが出来ない奴は失敗する。」

兜「………今の、この僕が失敗する?どうやって!?」





















白い大蛇がこちらに目掛けて
牙を向き襲い掛かる。























『!!』

サ「チッ…!」

『イタチ、月読を!!』

鼬「!」

サ「!?」

鼬「サスケ、俺の眼を見ろ!」

サ「…そういうことか!!」


























幻術・写輪眼!!

月読!!






























ガッ!!





























イタチとサスケはお互いに
幻術の上から幻術を掛け合い
カブトの幻術を解いた。
二人の須佐能乎が復活して
白い大蛇を薙ぎ倒す。

























鼬「寧々、」

『!』






















イタチはすぐさま振り返り
月読で寧々の幻術を解いた。






















兜「………」

鼬「これよりイザナミに入る。」

『……、(泣いて…る…!?)』

鼬「お前はもう失敗したんだ…」















イタチは須佐能乎を解く。





















サ「終わったのか?」

鼬「………」

『…!!イタチ!!』

鼬「!?」




















ズバッ…




















サ「!?」



























先ほど倒したはずの
白い大蛇の口内から
カブトが現れイタチの身体を
真っ二つに切り裂いた。

































兜「全てを持った天才には分かりようがないよ!!僕は僕を僕にしたいだけさ、誰にも邪魔はさせない!!」
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