原作沿鼬長編伍

□巻ノ121
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サ「!!」

『!?』


















寧々サスケの視界に入ったのは
イタチだった。
































『イタチ…?』

サ「…待て!!」

『!』





























林の木々を走り抜ける
イタチを寧々を
背負ったまま追うサスケ































『ちょっと、サスケ!?』

サ「…イタチ、なのか!?」

鼬「………」
























サスケの声に目もくれず
イタチは先を急ぐ。
























サ「待てって…」

『(穢土転生ね、)』

サ「言ってんだろうが!!」

『!!』


























サスケは須佐能乎で
イタチを捕らえようとする。





























が、イタチも同じく
須佐能乎を発動して
それを交わす。




























サ「!!(須佐能乎!)」

鼬「………」

『イタチ!!待って!!』




























イタチは初めてこちらを
横目でちらりと見るが
一向に止まることはない。
























サ「この須佐能乎、やはりお前はイタチ…!!」 

鼬「…まさか、お前までコレを使えるようになっているとはな、」

サ「……何故アンタがここに居る!?死んだハズだ!!」

鼬「カブトの術、今の俺は穢土転生だ」

サ「!?」

『ねぇ、イタチってば!!待ってよ!』

鼬「今は止まってはいられない…」

『アナタは、今…操られているの!?』

鼬「…いや、」

『?』

鼬「やらなければならないことがある」

『…やらなきゃいけない、こと……?』

サ「そんなの知るか!!」

鼬「………」






















イタチは相変わらず
足を止めようとはしない。
























サ「チッ、姉さん、やれるか?」

『…止めればいいのよね、』

サ「…あぁ、」

『…やってみる、』






































寧々は印を結ぶ。
イタチはそれを横目で見る。





































鼬「(あの印は…!)」

『飛雷神の術!!』

鼬「!!」




























寧々は飛雷神の術で
イタチの体に施した
マーキングに飛ぶ。



























鼬「くっ、」

『待ちなさいって、言ってるでしょ!!』

























飛雷神でイタチの背後に回って
後ろから彼の首を両腕で掴む寧々。
しかし一向にイタチは止まらない、
どころかスピードすら落ちない。
































『ひぃいぃいい!!』























スピードを落とさないイタチの
首からぶら下がるだけの寧々は
振り落とされそうになり
変な悲鳴を上げる。
































鼬「…手荒いな、」

『アンタが止まんないからでしょ!!』

鼬「……やらなければいけないことがあると言ったはずだが」

『じゃあ、何をやるって言うの!?』

鼬「………」

『答えなさいよ!』

鼬「効かないぞ、俺は死んでいるからな」



























寧々はイタチの首に
回した腕に力を込めるが
イタチは顔色ひとつ変えない。































『っもう、なんなのよ…!』

鼬「…寧々、」

『!』

サ「!?」






















イタチは首を絞めるような形で
自身にしがみついていた寧々の
腕を自分から引き剥がした。





























『え、(やばい、落ちる!!)』
























寧々の体が
ふわり、と宙に浮いた。
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