原作沿鼬長編肆

□巻の99
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斑「さて…そろそろ聞く気になってくれたかな……諸君」



風「何故お前がサスケを手懐けようとする?」



斑「須佐能乎まで開眼する写輪眼は稀だ。良い眼をストックしておきたくてな。」



風「………。」



斑「五影との実践でさらに瞳力を鍛えさせておきたかった。ここにサスケを送り込んだのはオレだ。」



「「………。」」



斑「五影を弱らせて人質に取ろうとも思っていた。そこまではまだ無理だったようだが」



水「人質?何の為に!?」



斑「さっき言った月の眼計画を円滑に運ぶ為だ。」


土「本当にあのうちはマダラがまだ生きていたとは驚きじゃが…お前ほどの男が何故こんな回りくどいやり方をする?お前の力ならどんな計画でも思い通りのはずじゃぜ」



斑「初代火影柱間との闘いの傷が深すぎたのだ。今のオレに力は無い。言わば今のオレはただの形骸化した存在にすぎない。」



「お前が…本来の自分に戻る為の計画ってやつか?」



斑「うむ…そうとも言えるが…ただそれだけではない。」



侍「何を企む!?月の眼計画とは一体何だ!?」



斑「………ゆっくり話したい。腰を下ろさせてもらう」
















そういってマダラは壇上に腰掛けた。






















「どんな計画かって聞いてんだろうが!」



斑「………。」

















マダラはカンクロウに
指を一本差し出す。




















風「?」



斑「全てがオレと一つになる!全ての統一を成す完全体だ」



「「「…!?」」」



土「一つになる…?全ての統一じゃと…?どういうことじゃ!?」



斑「………。」

















マダラの面の穴から
赤い眼が光る。














斑「うちはには代々伝わる古の石碑がある。今も木の葉の地下にある。そこにはかつての六道仙人が書き付けた秘密が記してある。瞳力が無ければ読むことができず写輪眼、万華鏡写輪眼、輪廻眼の順に解読できる内容が増える。」



土「話が眉唾物になってきたな。六道仙人など…」


斑「これは事実だ。彼は存在した。そしてその石碑を遺した」


雷「話が逸れた!!お前の計画とその六道仙人と何の関係がある!?」


斑「何故彼が伝説となり忍の神のように崇められるようになったのか…知っているか?そこにオレの目的とこの男との繋がりがある」




水「うちはマダラ…アナタは万華鏡写輪眼を持ち暁には輪廻眼の輩も居た。アナタも全てを知っているのね」



土「…聞こう」



斑「……彼はかつて世界を救った。あるバケモノから」



風「バケモノ?」



斑「我愛羅…お前もそのバケモノの一部が封印されていたに過ぎない。そいつは尾獣全ての集合体。…最強のチャクラを持つ存在…」



風「!?」




斑「十尾だ」



テ「尾獣は九尾までじゃないのか!?」



斑「言ったハズだ。そいつは尾獣全ての集合体だと」



テ「………」



斑「一尾から九尾までの尾獣はその十尾のチャクラを分散したものに過ぎない。六道仙人の手によってな。人々を苦しめていた十尾から世界を救った仙人は人々から神のように崇め奉られた。しかしあまりに強大にして邪悪な十尾のチャクラは己が死ねば封印が解けまた表へ出てきてしまう。それを恐れた六道仙人は死に際に最後の力を使い十尾のチャクラを九つに分散し地上の各地へとばら撒いた。そして十尾のチャクラを抜かれた本体は封印され力の及ばない空へと飛ばされた。それが月となった」



「デカすぎる…人間にそんなことが本当にできるってのか?」



斑「十尾の人柱力となった六道仙人は既に人外の輩になっていた。」



カ「嫌な話の流れじゃん…だから暁は尾獣を集めてたってことか…」




斑「六道仙人は十尾から世界を守る為ある忍術を開発した。今もその忍術は密かに受け継がれている。人柱力の封印術システム……そう、六道仙人は…十尾の人柱力だった。十尾を抑え込む為にその体に十尾を封印したのだ」



侍「お前がその分散したあった九つのチャクラ…つまり全ての尾獣を集めてその人外の力を手にするつもりなのは分かった。が…そんな力を手に入れて何をする?」


斑「十尾復活!そしてオレは十尾の人柱力となる。その力を利用して己の瞳術強大化させ…そしてある術を発動させる。」



土「ある術じゃと?何じゃそれは!?何をするつもりじゃ!?」



斑「月に己の眼を投影する大幻術。無限月読…」
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