原作沿鼬長編参

□巻の69
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蠍「遅せーぞ…待たせんなつったろ」



泥「結構強かったんだ、コイツが…うん」



蠍「だからもっとちゃんと準備しとけって言ったんだ」







そこに砂のカンクロウが現れ傀儡で攻撃してきた。






蠍「…デイダラ。お前は先に行け…」












そう言ってサソリはデイダラを先にアジトへ向かわせた。


















カンクロウが操作していた傀儡は全てサソリが作ったものだった為
仕込みが全て読まれ、カンクロウは呆気なくサソリの毒にやられてしまった。






















泥「遅いぞサソリの旦那…うん」



蠍「まあそうカリカリすんな。お前のノルマ“一尾の人柱力”は確保したんだからよ」














そう、二人は砂隠れの里で一尾の人柱力である我愛羅を生け捕りにしてきたのだ。














蠍「あとはオレのノルマだが、まだ何処にいるのかも分かりゃしねぇ…向こうから来てくれりゃ楽なんだがな」



泥「ああ、そうだな…ところでサソリの旦那の相手ってどんな“人柱力”だったっけ?」



蠍「まあ…相手が誰でも“人柱力”一匹捕まえりゃ文句ねーだろ」








そして二人は生け捕りにした一尾の人柱力を連れて最寄のアジトを目指した。




















風影が暁に連れ去られたことを聞きつけた木ノ葉の忍たちは風影奪還任務に就いた。

















カ「ナルト…いくら急いでいるからって隊は乱しちゃダメ。そう熱くなるな…さっき自来也様にも言われただろう?」



ナ「……気に食わねーんだってばよ」



カ「………」



桜「!」



テ「…!」





ナ「あいつらがオレや我愛羅を狙う理由くらいオレにだって分かる…!サクラちゃんも、もう知ってんだろ…」



桜「……!」



ナ「オレの中に九尾の妖狐が封印されてんの…」







そしてナルト達は砂の里に着くなり
カンクロウの解毒をして
砂の相談役チヨを連れ風影を奪還すべく
暁の元を目指した。




















桜「ナルト…」



ナ「!」



桜「アンタ…会った事あるんでしょ…」



ナ「?」



桜「うちはイタチに…そして彼に狙われている」



ナ「……!!?」



桜「私もこの二年半ただ修行だけしてたわけじゃないわ。綱手師匠の書斎に勝手に入り込んだり外に出て調べるだけ調べた。」















ふとサスケの言葉が脳裏に過ぎる。




















【野望はある!一族の復興とある男を必ず…殺すことだ】




【オレにしかあの男は殺せない。あの男より強くならなきゃならねェ…こんなとこで……】



【オレに残されていた唯一の大切な人である姉さんまで…オレを……。しかもあの男と一緒に……】




















桜「サスケくんが殺したい相手って…実の兄、うちはイタチの事でしょ…“暁”の一員の…」





ナ「……!」









サクラと同様、ナルトの脳裏にもサスケのことが過ぎった。










【手ェ出すな……こいつを…殺すのは………オレだ…!!】




【やっぱり兄弟だわね。あのイタチ以上の能力を秘めた眼をしている…】




【サスケくんは必ず私を求める…力を求めてね…】













桜「だからサスケくんは今大蛇丸の所で力を手に入れようとしている…。けど大蛇丸はサスケくんの体が目的なんでしょ。しかもあと半年しか時間がない…」




ナ「!!(サクラちゃんもその事…)」




桜「そしてその大蛇丸は…元“暁”のメンバーの一人だった…つまり私が言いたいのはこういう事よ」



ナ「!?」




桜「“暁”に近づけば近づくほど大蛇丸の情報にも近づける。そうなれば自ずとサスケくんにも近づける。そして私たちがサスケくんを助け出すまでのタイムリミットはおよそ半年…」



ナ「うん!」











それにその後は、うちはイタチ…




サスケくんをずっと苦しめ
サスケくんからお姉さんまで奪い…
ナルトを狙う最悪の敵。





今度は……二人を…私が助ける!!
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