原作沿鼬長編参

□巻の66
1ページ/3ページ





厭らしく笑うカブトを冷たく睨み印を結んだ。










【氷遁・綺羅砕晶】

















カブトは一瞬で氷漬けになった。






















『跡形も無く散れ』




















カブトを包む氷の塊に手を翳しチャクラを流せば
氷は分子レベルにまで細かく粉砕された。




















『……終わった…』

















寧々の眼は普段の色に戻る。




























鼬「寧々……」



『……イタチ。』





















イタチは立ち上がり寧々のもとまで歩む。


















『発作はもう大丈夫なの?』



鼬「あぁ、大丈夫だ。お前が戦ってる間に薬を飲んだからな」



『でも、傷が深い…』



鼬「それはお前も同じだろう?」



『………!』




鼬「…どうした?」











血に塗れた互いの胸を見て
寧々はイタチの傷に触れる。
その時、彼女は急に何かに気づいたのだ。





















『…カブトのチャクラを感じる…!』




鼬「なに…?」



『逃げられたのね…いつの間に…』



鼬「大蛇丸はよく出来た変わり身を使うからな、カブトも教わっていたのだろう…」



『とっ捕まえて殺してやるわ』



鼬「待て。」















寧々の腕を掴み動きを阻止する。








鼬「深追いするな。」



『でも…私はアイツを許せない』



鼬「…俺たちが今優先すべきことはカブトを殺すことじゃない」



『………。』



鼬「皆も戦っていたのだろう?」



『……!』



鼬「皆元に行った方が良いんじゃないか?」



『うん。』
















寧々はイタチの手を握り
皆のチャクラを探知しながら
来た道を戻った。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ