原作沿鼬長編参

□巻の65
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『イ…タチ…?』


























少女の剣がイタチの胸から消える。






















鼬「うっ…ゲホォッ…!」





















少女は自分の上に跨るイタチを足で蹴飛ばし
自分の上から退かせる。



















「アナタハ…ヤハリ弱イ……」


























少女はカブトの元へ歩む。























鼬「ゲホォッ…、ゴホッ!」




















イタチは激しく咳込み大量の血を吐く。
胸を刺されたことで病の発作が起こったのだ。






















『イタチ…!』



























寧々は動かぬ体を引き摺り
イタチの元を目指し地を這った。






















『くっ…、うぅ……イタチッ……』

















胸からは止め処なく血が溢れる。
涙で視界は翳む。
それでも彼女はイタチを目指して
ひたすら地を這った。






















「カブト様…」



兜「よくやった、キミの勝ちだよ…」
















カブトは自分に寄り添った少女の頭を撫でる。





















鼬「ゴホッゴホォ…ッ…!」



『イタチィ…ッ…』
























地を這い続けていた寧々はイタチの元へ辿りつく。
そして仰向けに倒れた彼の上半身を抱き上げた。
少しでも発作が治まるように、
イタチが呼吸しやすいような体勢にする。



















鼬「…ッハァ…、ハァ…」



『イタチ…ッ…うぅ…』



鼬「くっ…、泣くな……寧々、」

















イタチは震える手で寧々の瞳から零れ堕つ涙を拭う。




















兜「今の寧々ちゃんはもう手も足もでない。すぐに能力を奪い取ってキミの中に入れてあげるよ」




「ハイ、カブト様…」



兜「これでもう、黒木一族の力は僕のものだ…ククク…!」



『アンタに…この力は渡さない…!』



兜「フン、今の君に何ができるって言うんだい?呪印は封印され、チャクラも残ってない。それにその傷じゃ満足に動けないだろう?」
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